在米中国大使館、日米首脳会談の消極的な動きを非難

在米中国大使館、日米首脳会談の消極的な動きを非難

在米中国大使館のホームページのスクリーンショット。(北京=新華社配信)

 【新華社ワシントン4月13日】在米中国大使館の報道官は12日、日米首脳会談の中国に関わる消極的な動きについて記者の質問に答え、中国は強烈に不満で、断固として反対すると表明した。

 報道官は次のように述べた。日米は冷戦思考を持ち、小さなグループによる政治を行い、台湾地区や海洋関連、核兵器政策などの問題で中国を中傷、攻撃し、中国の内政に乱暴に干渉して、国際関係の基本準則に著しく背いた。中国は強烈に不満で、断固として反対し、米国に厳正な申し入れをした。

 台湾問題は中国の核心的利益中の核心で、中米関係で最も重要で最も敏感な問題である。台湾に関する問題は中国の内政であり、いかなる外部の干渉も許さない。米国に「一つの中国」原則と中米間の三つの共同コミュニケの規定を厳守し、台湾問題を慎重かつ適切に処理して、「台湾独立」を支持しないというバイデン大統領の約束を行動に移すよう促す。

 東中国海と南中国海での中国の活動は完全に国際法に合致しており、非難されるいわれはない。中国は南中国海諸島とその周辺海域に争う余地のない主権を有しており、引き続き対話と協議を通じて関係当事国と海洋問題を適切に処理し、南中国海の平和と安定を共に守ることを望む。米国は地域諸国が南中国海のルールを話し合い、平和と安定を擁護するために払った努力を尊重し、南中国海でもめ事をつくり出して、対立をあおるのをやめるべきである。

 中国は核兵器の先制不使用政策を遂行し、非核保有国と非核地帯に核兵器を使用しないことを約束して、常に核戦力を国家の安全保障に必要な最小限の水準に維持し、いかなる形の軍備競争にも参加しない。米国は世界最大かつ最先端の核兵器を保有しながら、核兵器の先制使用政策をかたくなに堅持し、他国に核抑止力を提供して、巨費を投じて「三位一体」の核戦力を高め、軍備管理分野で公然と約束を破り組織から脱退し、北大西洋条約機構(NATO)との「核の同盟」を強化して、同盟国との先進的な軍事技術の協力を拡大している。国際社会には深刻な懸念を抱く理由がある。

 日米に時代の流れに沿い、冷戦思考を捨て、中国への内政干渉と中国を標的とする「小サークル」づくりをやめ、地域の平和と安定の大局を破壊しないよう促す。中国は自国の主権と安全保障、発展上の利益を断固として守る。

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