「二度と手を洗わないわ!」大谷翔平の“ド軍第1号記念球”で注目を集めた女性ファンがVIP待遇&大谷と初対面に大興奮!

物議を醸した“ホームランボール騒動”がハッピーエンドを迎えた。

事の発端は現地4月3日、ロサンゼルス・ドジャースが本拠地でサンフランシスコ・ジャイアンツと対戦し、5対4の勝利を収めた一戦だ。その7回裏、それまで40打席もホームランを打っていなかった大谷翔平に待望の移籍後第1号が飛び出す。右中間スタンドに突き刺さった記念ボールをゲットしたのは、ドジャースファンのアンバー・ローマンさんという女性だった。だが、ここからトラブルが生じる。

彼女は重々しい雰囲気で警備員に連れられてスタンドを後にし、記念球と交換でキャップ2つ、バット1本、そしてボール1個を進呈されたという。それぞれ大谷直筆のサインを添えてあったが、そこでの球団側とのやりとりを米メディア『The Athletic』のサム・ブラム記者がすっぱ抜いた。まさかの舞台裏が明かされ、一大騒動に発展したのだ。

ローマンさんは「夫や一緒にいた友人の同伴は許されなかった」「それ(記念球)を取っておくつもりなら、彼(大谷)はサインをしたがらないし、僕らも応じられないと公式認定を拒否された」「最初はサイン入りの帽子2つだけだった」などと証言。「済んだことだから仕方ないよね。正直、後悔はしていない」と自身を納得させる一方で、「ただドジャースファンとして、もう少し温かい対応を期待していたけど、その場で決断しないといけなかったのは本当に悲しかった」と、球団側の対応に不快感を示した。彼女は直接大谷に会えないかとも嘆願したが、それも受け入れられなかったという。

数多の批判を受けたドジャースは5日、謝罪と今後の対応改善を約すなど声明を発表。ローマンさんに対してもアクションを起こした。12日に行なわれるサンディエゴ・パドレス戦にローマンさんと夫のアレクシス・バレンズエラさんらを招待すると明かしたのだ。その日はローマンさんの誕生日で、“フィールド・クラブ”という最上級の座席とともに、試合前に選手たちと交流する機会も用意されるとした。
そして迎えた試合当日、ローマンさんは自身のX(旧ツイッター)に歓喜の投稿。大谷本人との対面を果たし、ボールとバットに直筆のサインを入れてもらったようだ。嬉しそうに記念品を手にして大谷と収まるショットを投稿し、「過去最高の誕生日!」「オオタニと握手したのよ…二度と手を洗わないわ」と興奮ぶりを伝えている。

パドレス戦に2番・DHで先発した大谷は第1打席で4号ソロを放ってみせた。試合は5回を終えてドジャースが7対3でリード。先発登板の山本由伸は勝ち投手の権利を得ている。

構成●THE DIGEST編集部

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