港珠澳大橋マカオ側イミグレの車両入境ゲート横に同乗者用ルート新設

港珠澳大橋マカオ側イミグレの車両入境ゲート横に新設された同乗者用ルート(写真:マカオ治安警察局)

 マカオ治安警察局は4月12日、越境車両が増加する中、イミグレーション施設の車両入境ゲートにおける通関効率と安全性の向上、さらに同乗者へ便利な検査サービスを提供するため、4月15日午後3時(現地時間)から港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設の車両入境ゲート横に新設した同乗者用ルートの運用を開始すると発表。

 従来、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設の車両入境ゲートでは、外交礼遇対象者、マカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)、中国パスポート保有者、中国往来港澳通行証保有者、香港永久性居民身分証保有者、マカオの就労証(通称:ブルーカード)保有者、その他18歳未満の同乗者は車に乗ったまま通関を受けることが可能だが、外国パスポートなど上記以外の同乗者はゲート手前で荷物を持って降車した上、通常のイミグレーションビルを経由するルートへ大回りする必要があった。

港珠澳大橋マカオ側イミグレの車両入境ゲート横に新設された同乗者用ルート(写真:マカオ治安警察局)

 同乗者用のルートは24時間運用で、入境審査窓口が2レーンと税関検査場が設置されているとのこと。

 今回の新ルート運用開始により、ゲート手前の降車ゾーンで一旦車を降りる必要はあるものの、すぐ横にあるルートを通って入境手続きを済ませ、その先のピックアップポイントで再乗車することができ、動線が大幅ショートカットととなる。

港珠澳大橋マカオ側イミグレの車両入境ゲート横に新設された同乗者用ルートの動線イメージ(写真:マカオ治安警察局)

 なお、車両出境ゲートに関しては現時点で同乗者用ルートはなく、車両に乗ったまま通関を受けることができる対象者(上述の入境と同)以外は、通常のイミグレーションビルを経由する必要が生じることに変わりない。

 近年、マカオ及び香港登録の車両が港珠澳大橋を経由して相互に、また広東省との間を往来しやすい措置が講じられている。

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