兵庫県予算 若者世代を応援 高校生に「海外武者修行」プロジェクト 斎藤兵庫県知事

「若者をしっかりと応援していきたい」と予算に込めた思いを説明する斎藤元彦兵庫県知事(2024年4月11日 ラジオ関西で)

兵庫県の斎藤元彦知事がラジオ関西の生番組に出演し、新年度がスタートしたことを受け、県の2024年度予算で重点を置く政策について説明した。留学する高校生への補助や県立大の無償化、奨学金の返済支援など、若者世代を応援する施策に力を入れることを強調した。

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斎藤知事は「これからの兵庫にとって教育など人づくりが大事になる」として、「人口減少期だからこそ、一人ひとりの可能性を支援することが重要。Z世代を中心に若者をしっかりと応援していきたい」と予算に込めた思いを話した。

高校生の海外留学を支援する「海外武者修行」応援プロジェクトは、グローバルな視点や能力を持ち国際的に活躍する若者を育成することが狙い。スポーツや芸術、ビジネスなど自分の興味のある分野で留学先を選び、約1か月間の留学費用について50万円を上限に補助する。国公立私立を問わず県内の高校に在籍している高校生が対象で、募集は5月10日まで。今年は10人が対象だが、今後は100人規模に拡大したい意向で、民間企業の寄付を募っている。

高校生は出発前に、「ひょうごフィールドパビリオン」のプログラムを実際に体験し、兵庫の魅力を留学先で発信するアンバサダーの役割を担ってもらう。フィールドパビリオンは、大阪・関西万博への来場者に兵庫の魅力を知ってもらうため、箱モノではなく体験できるスポットとして兵庫県が農林漁業や地場産業、まちづくりの地域などを選定している。

斎藤知事は「海外に行っても自分の出身地のことをよく知らず、紹介できなかったこともあると聞く。留学先ではフィールドパビリオンで体験したすばらしい兵庫をプレゼンテーションしてもらいたい」とし、そうした体験がふるさとを思うシビックプライドにつながると話している。

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