【旬野菜】“独特の香り”にはイライラ・不眠・頭痛を緩和する効果あり。「セロリ」は〈茎が太くて白いもの〉を選ぶとおいしい

(※写真はイメージです/PIXTA)

10年以上の野菜販売歴を活かし、野菜・果物のインフルエンサーとして活躍している青髪のテツ氏。本連載では、同氏の著書『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』(KADOKAWA)より一部を抜粋し、旬野菜を中心に、失敗しない選び方を紹介します。今回は「おいしいセロリ」の特徴を見ていきましょう。

<前回記事> 【疲労回復を助ける】実は「今」が旬!野菜のプロが教える〈甘くておいしいニラ〉の特徴【お店で比較してみて】

◎本稿に掲載されている野菜などの名称、特徴、旬、生産地はお住まいの地域や品種によっては一致しない場合があります。

◎本稿ではスーパーで販売されている一般的な品種について説明しています。

セロリは「茎が太いもの」がやわらかくて甘い

セロリは茎が太くて白いものが、やわらかくて甘みが強くなります。筋ばっていなくて、肉厚のものを選びましょう。どの葉物野菜も同じですが、葉先までピンとハリがあるものは鮮度がいいのでおすすめです。

セロリは鮮度が落ちると葉が黄色く変色していき、味も悪くなります。葉の色が鮮やかな緑色のものを選びましょう。茎の切り口もチェックが必要です。切り口が白いものは収穫後時間が経過していない証拠。変色しているものやス*が入っているものは避けましょう(*スは、中身に穴やすき間ができた、スカスカになっている状態のこと)。

[図表1]セロリは茎が太いものがやわらかくて甘い ©わたなべみきこ
出所:青髪のテツ著『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』(KADOKAWA)

セロリが苦手な人は「細かくして加熱する」と食べやすい

セロリがキライという人はいませんか? セロリをはじめ、パセリや春菊も苦手とする人が多いようです。これらは味というよりも、独特の匂いがイヤで食べる気持ちをなくしてしまうのかもしれません。

セロリはスティック状にしたりサラダに入れて生で食べることが多い野菜ですが、加熱することで匂いを気にせずに食べやすくなります。刻んでスープに入れたり、細かくきって炒めたりして、苦手な野菜を好きな野菜にできるといいですね!

【店員のヒトコト】

かたい筋は、加熱してもやわらかくならないから、調理前に取りのぞいて!

セロリは、イライラをしずめ、不眠や頭痛を和らげる効果が期待できる

紀元前からヨーロッパで薬や香料として使われていました。戦国武将加藤清正(かとうきよまさ)が朝鮮出兵の際に持ち帰ったという説があり、「清正(きよまさ)ニンジン」の別名があります。独特の香りに含まれるのはアピインという成分で、イライラをしずめ、不眠や頭痛を和らげる効果が期待できます。

[図表2]国内のセロリの生産地TOP3 ©わたなべみきこ
出所:青髪のテツ著『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』(KADOKAWA)

青髪のテツ
野菜のプロ、インフルエンサー
スーパーマーケット青果部に10年以上勤務し、エリアマネージャーとして野菜や果物の仕入れ、販売を行っている。X(旧Twitter)では、野菜の正しい保存方法やおいしい野菜の選び方のほか、いち早く野菜・果物の高騰情報を発信するなど、野菜のプロならではの鮮度のよい情報を惜しみなく公開。野菜・果物のインフルエンサーとして活躍している。
著書に『野菜売り場の歩き方』(サンマーク出版)、『スーパーのエキスパート店員が教える おいしい野菜まるみえ図鑑』(KADOKAWA)がある。

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