大分県内各地でネモフィラ見頃 鮮やかな青、菜の花との競演も【大分県】

咲き始めたネモフィラを楽しむ家族=大分市のおかばる花公園
咲き始めた色鮮やかなネモフィラ
見頃を迎えたネモフィラ=杵築市山香町のるるパーク
見頃を迎えた菜の花とネモフィラ=国東市国東町

 県内各地でネモフィラが見頃を迎えている。

 大分市横尾の休耕田を整備したおかばる花公園には約3万株が植えられ、15日からは「ネモフィラまつり」が開かれる。入場無料。

 1月にボランティアら約200人が青色のネモフィラを川に見立てて、約8千平方メートルの棚田に苗を植えた。釣り人や船頭のかかし、水車小屋も設置。周辺にはオレンジや黄、白色のハナビシソウも美しく咲いている。

 同市明野の20代女性は「ネモフィラは初めて見た。広大な敷地にとてもきれいに咲いている」と笑顔を見せた。

 まつりは、おかばる花公園推進協議会とNPO法人岡原花咲かそう会の共催。おかばる花公園推進協議会の渡部和男副会長(76)は「ネモフィラと里山の景色の調和を楽しんでほしい」とPR。5月12日までの会期中に地元の農産物を販売する。

 杵築市山香町日指の「るるパーク」(大分農業文化公園)では、ゴールデンウイークまで楽しめ、関連イベントもある。

 園内のフラワーガーデン(5千平方メートル)に約70万本の苗を植えている。3月末から開花し、多くの来場者が青色のかわいらしい花を楽しんでいる。中津市湯屋の磯村彩花さん(26)、悠真ちゃん(2)親子ものんびり散策。彩花さんは「初めて訪れた。思っていた以上に咲き誇り、きれいです」と喜んだ。

 同園は「ネモフィラブルーフェスタ」を開催中。無料摘み取り(14、21、28、29日、5月6、11、12日のいずれも午後2時から・1人10本まで)、花を背景にした無料フォトサービス(4月20日午前9時半から・先着100組程度)などのイベントがある。フェスタは5月12日まで。

 問い合わせはるるパーク(0977.28.7111)。   

 国東市国東町小原の休耕田で菜の花とネモフィラが黄色と水色の鮮やかなコントラストで、道行く人々を楽しませている。

 場所は国道213号そばのサイクリングロード沿い。土地所有者の協力を得て市まちづくり推進課が種をまき、昨年から春に花を観賞できるようにしている。市内外から訪れる人が多く、今年は面積を約3倍に拡大。約2.8ヘクタールで咲き誇っている。

 散歩で訪れた同町の60代女性は「かわいらしい花に癒やされますね」と笑顔。同課は「ゴールデンウイークあたりまで楽しめる。ぜひ多くの人に見に来てほしい」と話している。近くに臨時駐車場もある。

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