宮古島市で初の大学入学式 宝塚医療大が観光学科を開設 「将来はホテルで働きたい」1期生が夢に向かって決意語る 廃校中学校を改築

宝塚医療大の宮古島キャンパスで、決意を述べる新入生のシェルパテンジン・ラクパさん(中央)=13日、宮古島市城辺福里

 沖縄県宮古島市で初の高等教育機関として開設した宝塚医療大(兵庫県)観光学部観光学科の入学式が13日、同市城辺福里の宮古島キャンパスで開かれた。1期生は約20人全員が留学生で、うち入国手続きを済ませた6人が式に臨んだ。(宮古支局・當山学)

 新入生を代表して、ネパール出身のシェルパテンジン・ラクパさんは「在学中は建学の精神を心に留め、学業に励むことを誓う」と決意を語った。

 岸野雅方学長が「皆さんと一緒に新たな学部の伝統をつくりたい」とあいさつ。市教育委員会の大城裕子教育長は「島の魅力を感じながら勉強し、今後社会や地域に貢献することを期待する」と祝辞を述べた。

 宮古島キャンパスは廃校になった城辺中学校を改築し、敷地内に学生寮を新設した。定員は100人。1年次は語学を中心とした基礎を同キャンパスで学び、2年次以降は兵庫県の尼崎キャンパスに移動する。

 モンゴル出身のダシデルゲルさん(19)は「ここで勉強し、将来はホテルで働きたい」と夢を語った。式にはホテルなど観光関連業者が出席した。

開設した宝塚医療大の宮古島キャンパス

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