福山大サッカー部大麻事件 「処分を科すかどうか確定せず」 中国大学連盟がHPで発表 日本サッカー協会に判断委ねる

福山大学

 福山大(広島県福山市)の学友会サッカー部員を巡る大麻取締法違反事件で、中国大学サッカー連盟(広島市安佐南区)は14日、同部に対し「処分を科すかどうかを含めて確定していない」とホームページ(HP)で発表した。13日の理事会で処分内容をまとめたが、日本サッカー協会に判断を委ねるという。

 連盟によると、13日夜に理事会を開き、連盟としての処分内容を決定した。ただ連盟の処分には拘束力がないため、協会に意見として上げる方針とした。処分や意見の内容については明らかにしていない。

 関係者によると、連盟は3月下旬、サッカー部を「無期限活動停止」とする方針を大学側へ伝えていた。具体的には連盟主催の公式戦への出場を停止する内容。協会がこれに沿った判断をする場合でも、処分が決定するまでの間、同部は今月28日に開幕する中国大学サッカーリーグなどに出場できる。

 連盟はHPで今回の対応について「適正手続きを厳守するためで、決して違法薬物使用行為を許容するものではない。引き続き不祥事に関し適正に対処する」とした。

 一連の事件では、大麻を所持したなどとして同法違反容疑で部員の4人が逮捕、1人が書類送検された。逮捕の4人のうち2人が起訴され、1人は公判中。

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