女性出場緩和へ意見 相馬野馬追総会、年齢制限巡り議論検討

 相馬野馬追執行委員会は13日、福島県南相馬市で総会を開いた。出席者から野馬追に出場する女性騎馬武者の年齢制限(未婚の20歳未満)の引き上げや撤廃の検討を求める意見があった。委員長の門馬和夫南相馬市長は「保存会や三社五郷などでさまざまな考えがあり、検討を進めていきたい」と述べ、年齢制限に関して議論を検討する考えを示した。

 年齢制限の引き上げなどを求める背景には出場騎馬の減少などがある。総会では、功労者で構成する相馬野馬追紫会の委員が「出陣騎馬も少なくなっており、年齢制限を例えば25歳以上に引き上げたり、外したりしてもいいのではという意見が紫会の中で挙がっている」と述べた。委員会は今後、騎馬武者へのアンケートなども含めて議論を検討する方針。

 また総会では、昨年の野馬追で救護が必要な馬が相次いだことなどを受け、熱中症などが疑われる馬は速やかに獣医師の診察を受けることを「各郷騎馬会長申合せ事項」に初めて明文化した。

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