空飛ぶクルマ保険を損保ジャパン発売、包括カバーで事業化後押し

損害保険ジャパン(損保ジャパン)は4月12日、「空飛ぶクルマ事業者専用賠償責任保険」を発売したと発表した。「空飛ぶクルマ」と形容される、電動垂直離発着機(eVTOL=electric Vertical Take-off and Landing)に関する事業者の賠償リスクを包括的にカバーし、eVTOLの事業化を助けるとしている。

損保ジャパンは「空飛ぶクルマ」を、「多くの社会課題を解決するポテンシャルを秘めている」と評価。eVTOLメーカーのSkyDriveに出資して包括的な業務提携をし、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に向けた丸紅による実証実験でリスクアセスメントを行うなど多数の取り組み実績を持つ。

一方、損保ジャパンによると、機体の運行、機体製造や発着場の管理に関わる賠償責任など多岐にわたるリスクがeVTOL事業者の周辺にある。事業者のリスクを軽減して事業化・社会実装を促すため、賠償リスクを包括的にカバーする責任保険を開発したと損保ジャパンはしている。なお、損保ジャパンは23年2月に機体の運行リスク補償保険を発売済み。

© 株式会社自動車新聞社