糸満市長選に立候補の2氏が政策発表 現職の當銘真栄氏、前市議の新垣勇太氏

當銘真栄氏「公約を形に」訴え

 【糸満】6月16日投開票の糸満市長選に向け立候補を表明している現職の當銘真栄氏(57)は14日、武富公民館で政策を発表した。計画されている南部病院跡地や真栄里の土地開発、市立高嶺小中一貫校開校について「前に進める必要がある」と指摘。「1期目で挑戦した公約を形にしたい。安定した成長戦略が必要だ」と訴えた。

 南部病院の跡地利用計画については「老朽化する市社会福祉センターの建て替えも含まれており、遅らせるわけにはいかない」と説明した。

 高嶺小中一貫校については「(3月定例会で)残念ながら実施設計に関わる予算が否決されてしまったが、就学環境を整える観点から早急に仮設校舎を設置したい」と理解を求めた。

 このほかスポーツキャンプの拡大による市内消費の喚起、IT技術を活用した農業振興などを訴えた。(南部報道部・国吉聡志)

新垣勇太氏「稼ぐ糸満市」訴え

 【糸満】6月16日投開票の糸満市長選に向け立候補を表明している前市議の新垣勇太氏(39)は14日、くくる糸満で政策を発表した。市の従来計画を見直し、民間活力を導入した財政再建や市街地再生、真栄里の土地利用の推進を掲げ、「若い力で『稼ぐ糸満市』を実現する」と訴えた。

 財政再建では「国の交付金に依存するまちづくりは持続可能ではない。民間活力や市有地の有効活用で税収増につなげる」と強調した。

 再開発などによる市街地再生や、整備手法の見直しによる真栄里の物流団地構想の早期実現を掲げ、「規制緩和を含め、新しい知恵と発想を取り入れ、市の計画を見直して進めていく」と語った。

 このほか教育行政や福祉・子育て対策の強化、子育て世代の住みよいまちづくり、1次産業支援の経済活性化策などを訴えた。(南部報道部・新崎哲史)

(左から)現職の當銘真栄氏、前市議の新垣勇太氏=ともに糸満市内で14日撮影

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