公衆電話は「使い方を確認しておくと安心」 災害時にも有効な警視庁の投稿に納得の声

最近は見かける機会が減った公衆電話(写真はイメージ)【写真:写真AC】

防災や日常に役立つ情報を発信している、警視庁警備部災害対策課の公式X(ツイッター)アカウント(@MPD_bousai)。災害に備える意識の高まりから、過去に反響が大きかった投稿を改めて紹介することも。今回は災害時に有効な連絡手段について再投稿し、多くの関心が寄せられています。

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「僕、使い方知らないよ」 息子の言葉にハッとし…

災害が起きた際、通信設備に影響が出て、携帯電話が使用できないことがあります。また、多くの人が同時に利用しようとして、つながらなくなるケースも。そんなとき、離れた場所にいる家族などとの連絡手段は、安否だけでなく、「どこの避難所へ行くべきか」など、その後の行動確認にも重要になります。

そこで、X担当者さんが今回再投稿したのは、2018年3月に1.8万件もの“いいね”を集めた公衆電話について。「公衆電話は、災害時の有効な連絡手段のひとつです」との書き出しで綴られた投稿には、担当者さんがお子さんと交わした会話も紹介されています。

「小1の息子にその話をすると『公衆電話? 僕、使い方知らないよ。』私はハッとして、すぐに息子と使い方を練習しました。スマホの操作はできても公衆電話の使い方を知らないお子様も多いのでは? お子様と公衆電話の使い方を確認しておくと安心です」

この投稿を改めてすると、2000件を超える“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「災害時に公衆電話は大事」「東日本大震災のとき、携帯電話が不通になりデパートにあった公衆電話を使いました。役に立ちました」などのほか、「数がかなり減ったから 使ったことがないどころか 見たことない人もいるだろうな」「現在公衆電話がどこに設置されているのか知らないと、ですね」「生活圏のなかで所在を確認しておきたいものです」といった声が寄せられています。

携帯電話が普及したことで、公衆電話の設置台数は激減。利用経験がまったくないという人も増えました。2017年にNTT東日本が行った「公衆電話に関する調査」によると、「公衆電話を知らない、使ったことがない」という子どもは84.3%。また、小さい子どもに限らず、“受話器を外してから、硬貨を入れる”などの基本的な操作方法を知らない人も、意外と多いといいます。

今の時期、とくに新入学したお子さんは行動範囲が広がるなど、“もしも”のときに、ひとりで対処する状況がないとも限りません。「そのときになれば、なんとか使えるはず」と考えるのではなく、普段の生活のなかで、公衆電話がある場所や使い方をきちんと確認しておきたいですね。

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