「暴力のスパイラル」招く行動回避を、ローマ教皇が講和で呼びかけ

[バチカン市 14日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコは14日、「暴力のスパイラル」を助長する行動は中東を一段と深い衝突に陥らせる恐れがあるとして、イランとイスラエルにそうした行動の回避を求めた。

教皇は、サン・ピエトロ広場に向けて行った講話で、ドローン(無人機)とミサイルによるイランのイスラエル攻撃のニュースを懸念と痛みを持って見ていると述べ「暴力のスパイラルの助長につながりかねない行動は、中東をさらに大きな対立に陥らせる恐れがある。そのような行動を止めるよう、心から呼びかける」と訴えた。

また「誰も他者の存在を脅かすべきではない。全ての国は平和に取り組み、イスラエル人とパレスチナ人が二つの国家として安全に共存するため手助けすべき」と述べた。

さらに、パレスチナ自治区ガザの休戦と人道支援の許可に向けた交渉、パレスチナのイスラム組織ハマスが拘束しているイスラエル人の解放を求め「戦争も攻撃も暴力も、たくさんだ。対話と和平に賛成だ」と述べた。

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