一戸町がフレックスタイム制度を試行 2025年度に本格導入へ

フレックスタイム制度を活用する一戸町の職員。働き方改革を進め人材獲得を図る

 一戸町は岩手県内市町村に先駆けて、今月から全職員が利用できるフレックスタイム制度を試行している。業務開始時間を選択制として、個々のライフスタイルに応じた働き方改革を進める。人口減少を背景とした人材獲得競争は官民ともに激化。町は人手確保につなげたい考えで、2025年度の本格導入に向けて制度の効果や課題を見極める。

 通常の勤務時間は午前8時半~午後5時15分だが、事前に所属長へ申し出ることで始業時刻を午前8時、同8時45分、同9時の三つから選択できる。休憩を除く勤務時間はいずれも7時間45分で、公務や住民サービスに支障が出ないように実施者を課内で調整する。

 庁内では始業時間に適した電車がなく、フレックスタイム制度を希望する声があった。制度導入後、複数の課で数人の利用実績がある。

© 株式会社岩手日報社