【マスターズ】松山英樹〝パット地獄〟抜け出せず 首位シェフラーと18差38位終戦「まずは休息を」

松山英樹(ロイター)

男子ゴルフの今季メジャー初戦「マスターズ」最終日(14日=日本時間15日、ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナルGC=パー72)、2021年大会王者で28位から出た松山英樹(32=LEXUS)は1バーディー、3ボギーと74のラウンドで通算7オーバーの38位でフィニッシュした。首位から出た世界ランキング1位スコッティ・シェフラー(27=米国)が7バーディー、3ボギーの68、通算11アンダーで2年ぶり2度目の優勝を果たした。

3年前に優勝したときと同じ黄色のウエアに身を包んで、最終日に臨んだ。前半の6番パー3でボギー、9番パー4では第2打を約5メートルにつけてバーディーと前半をイーブンで折り返した。しかし、後半も伸ばせず、2ボギー。初日から課題としていたパッティングを修正できないまま、今大会を終えた。

3年ぶり2度目の優勝を狙っていた松山は最終日のプレーについて「グリーンのコンディションが見た目よりもあまり速くなくて。なかなか苦労して対応できなかったですね」とし「想定していたよりは(グリーン上の速度は)遅かった。1番のバーディーパットをショートし、その後もよくわからないまま終わってしまいました」とし、グリーン上を攻略できなかったという。

その上で7月開幕のパリ五輪への意気込みを聞かれると「うーん、あまりないです」とし、今後については「まずは休息をとって。今週も飛距離という意味では、ここ2年間飛んでいなかったものが、ちょっとずつ戻りつつあるのが実感できたので、それを継続して残り半年を頑張っていきたいと思います」と収穫を口にし、先を見据えた。

単独首位から出たシェフラーが22年大会以来となる2度目の優勝を果たした。複数回の優勝は史上18人目、今季ツアー3勝目とし通算9勝目。優勝賞金は360万ドル(約5億5000万円)。2位は7アンダーのメジャー初出場ルドビク・オーベリ(24=スウェーデン)、3位は4アンダーのコリン・モリカワ(27=米国)ら3人だった。

© 株式会社東京スポーツ新聞社