世代で意見二分 札幌市の「敬老パス」見直し

札幌市が新制度への移行を目指す敬老パス。市が行ったアンケートで、年代ごとに制度への受け止めが異なることが浮き彫りになりました。

市は、70歳以上を対象とした敬老パスの新制度への移行案について、去年11月からことし2月末まで意見を募集し、市のホームページやコールセンターに合わせて2000件余りが寄せられました。

それによりますと、利用上限額を7万円から2万円に下げる新制度案について、60代以上からは「上限額が下がると外出を控えてしまう」などと反対意見が相次ぎました。

一方、50代以下からは「財政的に見直しは妥当」など支持する声が上がりました。市の制度見直しについて、街頭で若者に聞きました。

19歳女性「市の財源をお年寄りより小さい子どもや学生に使ってほしいので、お年寄りの自己負担は増えるかもしれないが新しい案のほうが良いと思う」。

18歳女性「市側の負担が多いと思うので変えた方がいい。年配の人も健康的に生活できると考えたらウィンウィンなのかなと思う」。

21歳男性「活動に応じたポイント獲得で公共交通機関の利用が増えたりするのであれば良いと思うが、ただお年寄りからすると上限額が7万円から2万円になるのは大きいので、もう少しお年寄りの意見も聞いて妥協案を見つけるのが良いのではないか」。

敬老パスの新制度への移行を巡っては、高齢者から反対が相次いでいて、市は希望者に現行パスを一定期間交付するなど経過措置を設ける考えです。

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