「なんか怪しいよ」「やめといたほうがいいんじゃない?」…挑戦を邪魔する“ドリームキラー”への〈意外な対処法〉

(※写真はイメージです/PIXTA)

副業にもさまざまな種類がありますが、SNSやスキルシェアアプリを使って「自分の得意分野」をビジネスにつなげる人も増えています。自分も始めてみようかな……と思っても、身近な家族や友人に相談すると「なんか怪しいよ」と止められる……。『お金も知識も自信もない私に、稼げる副業を教えてください!!』(かんき出版)著者の宮中清貴氏は、このように否定的な意見をいわれたときにつぶやくことばがあるといいます。詳しくみていきましょう。

副業は「失敗」が大前提…30~50%の出来でも“まずは実行”

【登場人物】

宮中先生……SNSを使ったビジネスの組み立て方や集客方法を教えるコンサルタント兼、起業家。幼い頃から太りやすい体質で、社会人2年目に10kgの減量に成功。自身のダイエット方法をSNSで教えるビジネスをはじめ成功を収める。ひょんなことから、はじめくんに副業の授業を行うことに。

田中はじめ……さえない営業職サラリーマン。営業成績はいつも最下位争い。後輩には “はじめちゃん”と呼ばれ、いじられる日々。今後の社会人人生と上がらない給料に、将来を憂いている。趣味はPCとゲーム、カメラ、YouTube視聴で、彼女なし。

田中:先生。1つ目の質問です!

宮中先生:何でもどうぞ!

田中:始めてみて思ったのですが、うまくいかないことも多いです。うまくいかない時期があったとき、どうやって進めていけばいいのでしょうか? 僕は先生がいてくれたから続けることができていますが、なかなかそういう人ばかりではないと思うので……。

宮中先生:そうだね。むしろ最初に心に留めておいてほしいのは、「最初から全部うまくいくことなんてない。必ずたくさんの失敗をする。失敗しないなんてありえない」んだ。

田中:失敗は成功の母とも言いますもんね!

宮中先生:そうだね。僕がお伝えした通りにやってみても、うまくいく人もいればうまくいかない人もいる。

それは、その人の能力の違いもあるし、取り組んでいるビジネスの業種や業界の違いもある。能力が大切ってことではなくて、能力を上げていく努力を続けつつ、リサーチ&モデリングをしながら、自分のやり方を確立していけばいいと、僕は思っているよ。

田中:確かに、純粋に教えてもらうことよりも、自分で考えることのほうがすごく多かった気がします。

宮中先生:そうなんだ。副業は、自分で考えられないと続けていけない。時代や情勢、世間の流れが変わることで、自分のビジネスも目まぐるしく変わっていく。だから、それに順応していかないといけない。どんどん実践して改善する行動力をつけることが、うまくいく秘訣だね!

「完璧主義」は手放すが吉

宮中先生:それと重要なのは、完璧主義を手放すこと

田中:完璧主義ですか?

宮中先生:そう! 几帳面で真面目な性格の人が多いのが日本人のいいところ。でも、完璧にしたいあまり、時間をかけすぎる人も少なくない。一番大切なのは、成果を出すことだよね。

実践する場合、少なくとも1、2カ月くらいのスパンで実行して、その結果を元にブラッシュアップをする。これをどんどん繰り返してほしい。

セミナーのタイトル、SNSのプロフィールや投稿内容、セミナーのやり方……。完璧でなくても全然問題ない。やりながら学んでいけばいいんだ! 30~50%のできでどんどん進めていくことも大切だね!

「ドリームキラー」には心の中で“心配ありがとう!大好き!”とつぶやく

田中:先生、家族の反対や友人に否定的な意見を言われることがある場合、どうすればいいのでしょうか?

宮中先生:はじめくん、それを世の中では「ドリームキラー」と言うよ! ドリームキラーは、「夢を殺す」という意味で、まさしく、「はじめくんの夢が叶うはずない。夢ものがたりだ!」とあきらめる方向に促す人たちなんだ。

田中:そうなんです。それを言われることがあって少し凹んでいます……。

宮中先生:はじめくんもか。モチベーションが下がってしまうよね。でも、そんなときこそ、ドリームキラーがなぜ現れるのかを理解しておけば、落ち込まなくなるよ。

田中:しくみ、ですか?

宮中先生:はじめくん。世の中の人は「知らない=怪しい」という考えを持ってしまうんだ。はじめくんに叶わないと言った相手は、副業のことに詳しくないんじゃないかな。そんな人に話してしまうと、「知らないこと=怪しい」と判断されてしまうんだ。そこまではわかるかい?

田中:周囲の人の場合にも当てはまるんですね。

宮中先生:そこで理解しておきたいのは、家族や友人は、はじめくんを大切に思うからこそ、良かれと思って反対や否定をしているってこと。

田中:え……、そ、そうなんですか?

宮中先生:たとえば、はじめくんが自分でビジネスを始めることで、誰かに騙されたり、たくさんのお金を失ったりするんじゃないかと考えて、大変な思いをしないようにと、はじめくんを守ろうとしているだけなんだよ。

だからそんな人がいたら、心の中で「心配ありがとう! 大好き!」とつぶやいておいて、その話はそこまでにすればいい!

田中:先生はそうしているんですね! 僕もそうします!!

夢や目標は“達成してから”驚かす

宮中先生:反対されないための一番のコツは、夢や目標は応援してくれる人以外には言わないことだ。達成して成功してから驚かすといいよね。

田中:確かに、それが一番いいかもしれません。

宮中先生:既に副業をしている人に、はじめくんが夢を語ったとしたら、その人は僕のように全力ではじめくんを肯定して応援してくれると思うよ!

“本当にうまくいっている人”を見分ける「2つ」のカギ

1.LINE公式の「登録者数」

田中:先生、どの人もプロフィールや内容がすごく見えて、うまくいっている人とうまくいっていない人の違いがなかなかわかりません。どうやって見分ければいいですか?

宮中先生:確かにSNSでは、完成度の高いプロフィールが多いよね。じゃあ、どこを見ればいいのかを教えるね。

まずLINE公式を活用している人なら、友だち登録の人数をチェックしよう。200人以上の登録がある人をモデリング対象にするといいね。それより少ない場合は、ビジネスを始めたばかりかもしれないよ。

田中:確かに、まだ始めたばかりで、うまくいっていない人をモデリングしても意味がないですもんね。

2.発信の「頻度」

宮中先生:次に意識するところは、発信の頻度が高いかどうかだ。発信とは、投稿、ストーリーズ、リール、LINE公式やメルマガの配信のこと。あまり発信していない人は、今は、力を入れて取り組んでいない可能性が高い。また、すべてのツールの最新投稿が1、2カ月前になっているアカウントはモデリングの対象から外していいよ。

あとは、お客様の声や成果が定期的に挙がっているのかどうかも重要だね。実際にサポートをして成果を出せているかも成功するための重要な要素だからね。

田中:わかりました!

宮中 清貴
株式会社ラスディ
代表取締社長

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