伊勢崎括り絣が県のふるさと伝統工芸品に 展示会を伊勢崎市役所で開催

群馬県のふるさと伝統工芸品に新たに伊勢崎括り絣が指定されたことを記念し、作り手の作品を紹介する展示会が伊勢崎市役所で開かれています。

県では日常生活で使用し、その製造工程が主に手作業である伝統的な製品をふるさと伝統工芸品に指定しています。伊勢崎絣は1993年に指定されていましたが、伊勢崎括り絣は今年1月30日に指定され、その製作を一手に担う齋藤定夫さん(81)もふるさと伝統工芸士に認定されました。

これを記念し齋藤定夫展が伊勢崎市役所で開かれ、齋藤さんが手掛けた伊勢崎括り絣の着物や弟子の作品10点が展示されています。

伊勢崎括り絣は、布を織る前に糸を染める伊勢崎絣の6つの技法のうちのひとつで、たて糸とよこ糸をひもで縛って染め分け、織るときに模様をあわせます。

2021年に製作された「未知への挑戦」は、括り絣とよこ糸でのグラデーション表現、それに後染めの三種類の技法を使った、齋藤さんが初めて挑戦した作品です。

また、会場では機織りや括り・捺染が日替わりで体験できます。

齋藤定夫展は4月25日まで伊勢崎市役所で開かれています。

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