中国国際消費博開幕 日本企業も出展、中国市場開拓目指し

中国国際消費博開幕 日本企業も出展、中国市場開拓目指し

13日、消費博のジャパン・パビリオン。(海口=新華社記者/陳子薇)

 【新華社海口4月15日】中国海南省で13日、第4回中国国際消費品博覧会(消費博)が開幕した。「開放のチャンスを共有し、より良い生活を共につくる」をテーマとし、18日まで6日間開かれる。71の国と地域から4千以上のブランドが出展する。

 今年の消費博には日本企業も出展、文具や繊維製品、工芸品などの並んだ日本製品ブースには多くの消費者が集まり、商品について質問していた。購入した商品を山ほど抱えて帰って行く消費者の姿も見られた。

中国国際消費博開幕 日本企業も出展、中国市場開拓目指し

13日、消費博に展示された日本製のクレヨン。(海口=新華社記者/陳子薇)

 貿易事業などを手掛ける桂輝(日本)は、米ぬかなどを原料にしたクレヨンを展示していた。同社の営業担当者、廖文烈(りょう・ぶんれつ)さんは「普通の紙だけでなく、ガラスなどのつるつるした素材にも描くことができ、布で簡単に拭き取れる」とアピール。多くの消費者が子どもと一緒に試し描きし、その場で購入していた。

 廖さんによると、同社の出展は今回で4回目。昨年は約6万元(1元=約21円)を売り上げた。今年は新製品の塗り絵カードなどを打ち出し、売上額10万元を目標に掲げる。「消費博というプラットフォームを通じ、すでに免税店や書店と協力関係を結んだ。今後も出展を続け、消費者の認知度を高めたい」と語った。

中国国際消費博開幕 日本企業も出展、中国市場開拓目指し

13日、日本製クレヨンを試す消費者。(海口=新華社記者/陳子薇)

 ヘアドライ用ターバンやタオル、バスタオルなどを展示している浅野撚糸(ねんし)は今年が初出展。東京オフィスマネジャー、吉龑(きつ・げん)さんによると、同社は撚糸加工を専門とする企業で、撚糸技術「スーパーゼロ」でものづくり日本大賞も受賞している。この技術を使ったタオル「エアーかおる」は、抜群の吸水力やほつれにくさ、ふわふわ感、耐久性などが特徴で、日本で高級タオルブランドとして知られているという。

 吉さんは「消費博への参加は今回が初めて。出展の機会を知り、すぐに申し込んだ。この場を生かして製品の知名度を高め、中国の免税市場を開拓し、より多くの中国の消費者にわが社の製品を知ってもらいたい」と意気込む。

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13日、展示品を並べる日本の出展企業。(海口=新華社記者/陳子薇)

 日本貿易振興機構(ジェトロ)は今回、日本企業20社を集めてジャパン・パビリオンを設置。約250平方メートルの展示エリアには、デザイン、日用品雑貨、美容・化粧品、ギフト用品、工芸品などが並ぶ。

 ジェトロ広州事務所市場開拓部の金光(きん・こう)マネジャーは、今年は中国免税市場の開拓を目指すさまざまな製品が集まったとし、出展企業が消費博を通じ、中国の販売店と協力するより多くのチャンスを手に入れ、販路を広げることができるよう期待していると語った。(記者/陳子薇)

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13日、消費博のジャパン・パビリオン。(海口=新華社記者/陳子薇)

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