旅行助成問題 報告書に疑問【ハイ!こちら編集局】

 県の旅行割引事業の助成金不適切受給問題で、第三者調査委員会が不適切な受給や県幹部の見逃し指示は認められなかった、とする報告書を出しましたね。調査委の弁護士3人は、疑惑を持たれた県が個別に依頼しており「第三者」ではありません。知事選が終わってから、ばたばたの発表。制度設計の曖昧さが招いた混乱としました。問題は、その曖昧さを悪用して特定企業に忖度[そんたく]したと疑われたことにあったのではないでしょうか。勇気を振り絞った公益通報者の思いをどう受け止めたのでしょうか。調査委も県に忖度したとしか思えません。=熊本市、無職・男、74

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