Natalie Grover
[ロンドン 15日 ロイター] - サウジアラビアなどの石油輸出国機構(OPEC)と非加盟のロシアなどでつくるOPECプラスは、メンバー入りの候補国としてアフリカ南西部のナミビアに着目している。アフリカの業界関係者と消息筋が明らかにした。
OPECプラスからはこの数年にアンゴラなど複数の国が脱退している。一方、ナミビアは今後10年でアフリカ第4位の産油国になり得るとみられており、最近ではトタルエナジーズとシェルが推定埋蔵量26億バレルの油田を発見している。
消息筋によると、OPECプラスはナミビアとまず協力憲章を結び、エネルギー市場に関する長期的な話し合いへの参加を促す方針。
OPECプラスは1月にブラジルと協力憲章を締結している。
アフリカ・エネルギー会議所のNJ・アユク執行会長は、OPECプラスの中核であるOPECは最終的にナミビアを正式メンバーとして迎え入れたいと考えており、ナミビアに秋波を送っているが、今の段階では話し合いの結果は不透明だと述べた。
OPECはコメント要請に応じなかった。
OPECのガイス事務局長は2月、協力憲章の締結に向けて複数の国と話し合いを行っていると述べたが、具体的な国名には触れなかった。