いわき観光客686万人 23年・前年比140万人増、訪日客の誘客へ

 いわき市は15日、2023年に同市を訪れた観光客が前年と比べて140万6040人多い686万9015人だったと発表した。増加は2年連続。市は新型コロナウイルスの「5類」移行に伴い、観光需要が増加したことなどが主な要因とみている。

 施設別の主な内訳は、いわき・ら・ら・ミュウが137万5300人(前年比12万900人増)、スパリゾートハワイアンズが126万5520人(同31万7361人増)、アクアマリンふくしまが60万4851人(同5万9464人増)、道の駅よつくら港が52万6523人(同12万620人増)など。

 アリオスなどが含まれるその他施設も94万9405人の来場があり、新型コロナの5類移行後に開催イベントが増えたことに伴い、来場者も増加したという。

 ただ、東日本大震災前の10年と比べると観光客は65%程度にとどまっている。

 このため市は本年度、プロモーションや風評払拭に向けた取り組みを継続するほか、福島空港との定期チャーター便が運航している台湾をターゲットにインバウンド(訪日客)の誘客にも力を入れる。商談会などを通じた広報を進める考えだ。

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