PKキッカー巡りマドゥエケと口論になったチェルシーMFパーマー「深刻なことは何もない」 指揮官は「あれは残念だった」と苦言

写真:チェルシーのパーマー(左)とマドゥエケ(右)が口論

チェルシーに所属するイングランド代表MFコール・パーマーが、チームメイトであるイングランド人FWノニ・マドゥエケと試合中に口論となった件についてコメントした。

現地時間4月15日に行われたプレミアリーグ第33節のエヴァートン戦で、チェルシーは攻撃陣が爆発し6-0と大勝を飾った。この試合で強烈なインパクトを残したのはパーマーで、前半13分に先制点を挙げると、18分、29分にもゴールネットを揺らしてハットトリックを達成。後半にもPKで加点し、一人で4ゴールを叩き出した。

だが、自身の4点目となったPKのシーンでは、キッカーの権利を巡ってマドゥエケと口論になる様子がカメラに捉えられた。ファウルを受けたマドゥエケがPKを蹴ろうとすると、PKのレギュラーキッカーであるパーマーがボールを渡すよう要求。両者は口論に発展し、イングランド代表MFコナー・ギャラガーが仲裁に入り、結局パーマーがPKを蹴ることになった。

イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、パーマーは試合後にマドゥエケと口論について次のように説明した。

「彼はPKを蹴りたがっていた。すでに4-0という状況だったし、無理もないね。でも、あらかじめ決められたPKキッカーは僕だったし、僕も蹴りたかった。だから最終的には僕が蹴ったんだ」

パーマーは「言い争ったことで少しオーバーに映ったかもしれないけど、チームを助けたいという思いは皆同じ。深刻なことは何もないし、(試合後には)みんなで笑ってジョークも言っていたよ」と、特段大事にならなかったことを強調した。しかし、チームを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督の気持ちはパーマーと少し異なるようだ。

ポチェッティーノ監督は「あれは残念だった。あのような振る舞いはしてはならないよ。彼らには『このような振る舞いは今回が最後だ』と伝えた」とコメント。プレー以外の部分における“品格”も重要になることを強調した。

「これほどのパフォーマンスをしたあとで、あってはならないことだった。偉大なチームになりたいのであれば、我々は変化し、コレクティブ(集団的)な在り方を考えなければ」

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