【最高気温32.5℃】4月に”熱中症”の疑い?週末再び夏日になる可能性も…早めの熱中症対策を!

2024年4月15日、強い暖気や日差しの影響で、東日本を中心に、7月並みの暑さを記録。
関東でも群馬県桐生市で28.4℃。都心では26.8℃を観測。
今年最多となる303地点で夏日を記録しました。

【写真】熱中症予防など天達武史気象予報士が解説

新潟県三条市では、4月として観測史上1位となる 32.5℃を記録。本州で今年初めての真夏日となりました。

この季節外れの暑さの影響で、4月14日から15日にかけて、都内のクリニックには早くも熱中症とみられる患者が訪れていました。

頭痛を訴え、クリニックにやってきた女子高校生

17歳の高校生。頭痛や吐き気、倦怠感を訴えています。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:頭痛がひどい?

女性患者(17):きょうは頭痛がひどくて。

伊藤博道院長:喉の痛みやせきは?

女性患者(17):そういうのはぜんぜんなくて…。

伊藤博道院長:ピンとこないかもしれませんけど、熱中症も視野にいれないといけないと思うんです。

まだ4月中旬だというのに、「熱中症」の疑いがあるといいます。

伊藤博道院長:
いつもだと6月くらいにこういうことが多くなるんですが、今年は気温がだいぶ高いので、軽度の熱中症からの頭痛、吐き気が多いわけですね。
喉が痛くて食事や水分もちょっと減ると。なにより外気温も暑いですから、脱水になると。発熱が熱中症気味をもたらすっていうことはあるだろうと思うんですよね。

――年齢や症状は様々ですが、今年の特徴は?
伊藤博道院長:
とにかく今年は早いと。今までの中で一番、熱中症患者が来たのが早い年だったんではないかと思います。

伊藤院長によると、この時期にしては、異例のペースで患者が増えているといいます。

日中、庭での作業中にめまいを感じたという70代女性

クリニックを訪れたこちらの70代の女性患者。

伊藤博道院長:めまいがしたのは何時くらい?12時くらい?

女性患者(74):昼頃でしたね。庭に出てたりしたので、ちょっと日を浴びたっていうのもあるかもしれない。

日中、庭に出て作業をしていたところ体調が急変。作業していたのは3時間ほどだったといいます。

伊藤博道院長:汗はかきましたか?

女性患者(74):汗は出なかったけど、エアコンつけました急いで。

暑いのに汗が出なかったというのです。これが、この時期の熱中症の特徴だといいます。

伊藤博道院長:
この季節特有の汗をかく機能が十分に追いついていかないことによって、熱がこもってしまいますので、思ったよりも高温ではない環境の中でも、早い段階で熱中症になってしまうことがあり得る。
夏の熱中症と比べると体の中に何が起こっているのか。なかなか気づきにくい可能性があります。

体が慣れていない中での、異例の暑さ。ちょっとした運動でも注意が必要だといいます。

めざまし8の天達気象防災キャスターに、春の熱中症対策について聞きました。

天達気象防災キャスター:
16日(火)から20日(土)にかけて、一旦涼しくなるかと思いきや、実は木曜日~土曜日は日差しが出てきますので25℃以上の夏日になる可能性があります。そうすると再び今週の後半は気温が上がるということですので、注意が必要です。

天達気象防災キャスター:
いとう王子神谷内科外科クリニック伊藤院長によると、熱中症が起こりやすい状況とは、暑い⇒涼しい⇒暑いの流れで、体が暑さに順応しにくく、いつの間にか熱中症になってしまう可能性があるとのことです。

天達気象防災キャスター:
熱中症予防としては、お風呂に入るときに普段より設定温度を1℃あげ、じんわり汗をかくくらいの温度にしておき、汗をかきやすい体にしておくことが重要です。
他にも、朝ご飯にお味噌汁を飲んだり、睡眠をしっかりとって運動も無理のない程度にしておくことが大事です。
塩分は体からどんどん出ていくので、塩飴などの対策をとった方がいいと思います。

(『めざまし8』 2024年4月16日放送より)

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