JO1が冠番組、Number_i平野紫耀は『Mステ』で井ノ原快彦と談笑、K-POPも…“花より実”テレ朝も大変化

JO1 ※画像はJO1の公式X(ツイッター)『@official_jo1』より

11人組のグルーバルボーイズグループ・JO1の地上波冠番組『プロデュースJO1』がテレビ朝日(関東ローカル)で5月25日、6月1日の2週にわたって深夜0時より放送されることが明らかになり、多くのファンが沸騰している。

JO1は2019年に社会現象を巻き起こしたサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生したグループ。2020年3月のデビュー後、リリースしたすべてのシングルが主要音楽チャートで1位を獲得。『NHK紅白歌合戦』には2022年から2年連続で出場中。2023年には京セラドーム大阪にてグループ初のドーム公演や、アジアツアーを開催するなど破竹の勢いで活躍している。

『プロデュースJO1』では、メンバー自らがオールセルフプロデュースで挑むライブを集まったファンの前で披露することになる。

地上波冠番組の放送決定を受け、

《メンバー自らがオールセルフプロデュースで挑むなんて 「#プロデュースJO1」絶対に見逃せないじゃないですか 関東ローカルで、あれっ!? 今回はTVerは無い?》
《JO1 地上波冠番組!! きたーーーー 関東ローカルで全2回は、少し不安なとこだけど、、土曜夜24時はいい時間かも》
《これだけテレ朝関連続くとMステ再出演も夢じゃない!》
《この番宣をMステでする未来が見える》

とX(旧ツイッター)には歓喜のコメントが殺到。「地上波冠番組」はトレンド入りするほどだった。

「メンバーの佐藤景瑚さん(25)は4月8日にスタートした月9ドラマ『366日』(フジテレビ系)にメインキャストとして出演するなど、活躍の場を広げています。さらに冠番組の放送も決定。ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題が勃発して以降も旧ジャニーズ事務所と“ベッタリ”と揶揄されることもあるテレビ朝日も変わりつつあることがうかがえます」(制作会社関係者)

■テレ朝4月クール「旧ジャニーズタレント出演ドラマ」は4本

ジャニー氏の問題を受け、NHKは旧ジャニーズタレントが出演する番組を打ち切ったり、他事務所のタレントを起用するなどの対応を実施。

フジテレビではKinKi Kidsの冠番組『KinKi Kidsのブンブブーン』をはじめ、TOKIOの『トキタビ』、SUPER EIGHTの『SUPER EIGHTのあとはご自由に』、Hey!Say!JUMPの『いただきハイジャンプ』を3月をもって打ち切るなど、“脱ジャニーズ路線”を明確に打ち出している。

一方、テレビ朝日では4月クールに木村拓哉(51)主演の『Believe-君にかける橋-』、井ノ原快彦(47)主演の『特捜9 season7』、King&Princeの永瀬廉(25)主演の『東京タワー』の3本が放送予定。また、KAT-TUNの亀梨和也(38)も石原さとみ(37)主演の『Destiny』にメインキャストで出演している。

「日本テレビでもSixTONESの森本慎太郎さん(26)主演の『街並み照らすヤツら』(4月27日スタート)の放送がありますが、不測の事態への緊急対応ですからね」(前出の制作会社関係者)

2023年10月クールに放送されたドラマ『セクシー田中さん』(日本テレビ系)の原作者の芦原妃名子さんが急逝。4月クールに同局で『セクシー田中さん』を発行する小学館の漫画『たーたん』を原作としたドラマが放送予定だったものの、制作が見送られることに。さらに主演予定だったムロツヨシ(48)が出演辞退を申し入れたと報じられ、森本主演の『街並み照らすヤツら』が制作されることが発表された。

「同じくSixTONESの田中樹さん(28)も間宮祥太朗さん(30)主演の『ACMA:GAME アクマゲーム』(日本テレビ系)に出演中ですが、同作の撮影は昨年秋から行なわれていましたから、ジャニー氏の騒動が大きくなる前から制作が進んでいたんですよね。

『24時間テレビ』で旧ジャニーズグループを重宝してきた日テレ、さらにテレ朝は旧ジャニーズとの関係性が太いですが、そのテレ朝も変わりつつある。最大とも言える変化が毎週のように旧ジャニーズグループが出演していた『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に他事務所所属のボーイズグループ、さらにはNumber_iの出演が実現したことですよね」(前出の制作会社関係者)

■Number_iとトニセン&WEST.の共演が実現

平野紫耀(27)、神宮寺勇太(26)、岸優太(28)からなるNumber_iが4月12日の『ミュージックステーション』に出演。旧ジャニーズ時代の先輩にあたる20th CenturyやWEST.との“初共演”が実現した。

番組では井ノ原が「平野くんと4~5年前にうちで遊んだことあるんです。お好み焼きを食べたんだよな?」と隣に座った平野に問いかけ、平野も「美味しくいただきました」と笑顔で応じる場面もあった。

「ジャニー氏の問題を受け、旧ジャニーズ事務所は昨年9月に記者会見を実施。登壇した井ノ原さんは“忖度って日本に蔓延っているから。これをなくすのは本当に大変だと思います。だからみなさんの問題でもあると、一緒に考えていく問題でもあると思いますから、そこらへんはご協力をいただいたほうがいいと思います”と話していましたが、その忖度がなくなりつつあるのでしょう。STARTO社の幹部の井ノ原さん自身が先頭を切って、忖度がなくなったことを証明する動きですよね。

ただ、テレ朝と旧ジャニーズ事務所が手掛ける大型プロジェクトも進行中。その点は後戻りができないでしょうから、一蓮托生で突き進んでいくと見られています」(前出の制作会社関係者)

テレビ朝日は東京・有明埠頭に「東京ドリームパーク」という地上11階、地下1階の複合施設を2026年に開業予定で、その目玉となるのが旧ジャニーズタレント専用の「ジャニーズ劇場」だと報じられている。1500席規模の劇場が建設予定で、旧ジャニーズタレントが年間180公演を行なう予定だという。

「旧ジャニーズ事務所と深い関係が言われるテレ朝ですが、JO1の冠番組が放送されることからもうかがえるように、その関係性は薄まりつつあると見ていいでしょう。テレ朝サイド、特に現場のスタッフは多くの人が見てくれる、多くの視聴者に刺さる番組を作りたいと考えているでしょうしね」(前同)

JO1だけではない。テレビ朝日では1月27日にK-POPボーイズグループ・SHINeeにとって日本で初めての冠番組『SHINeeのハコ』を放送。同局ではこれまでもSEVENTEEN、Stray Kids、TREASUREなどのK-POPアーティストの冠番組を放送してきた。

「K-POPのボーイズグループも凄まじい人気と数字を持っていますからね。テレ朝の番組で働くスタッフも旧ジャニーズへの忖度が消滅することを歓迎しているはず。自由に企画を練れますし、話題を呼ぶであろう人気グループの番組を制作できる。だからこそ今回、JO1の冠番組が実現したのでしょう。

視聴者から良い反応、話題になればレギュラー化するという可能性もあるでしょうね。旧ジャニーズ専用劇場のところは、おそらく新会社のSTARTO社と手を切ることはできないでしょうが、その他の部分では同社との関係はフラットになっていくのではないでしょうか」(同)

テレ朝でも忖度は消えていっており、今後、多くのボーイズグループが活躍できる場が増えていくのは間違いなさそうだ。

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