「自分にとって成長できたシリーズ」囲碁・一力棋聖が就位式で謝意

允許状を披露する一力棋聖=16日

 囲碁の第48期棋聖戦(読売新聞社主催)7番勝負を制した仙台市出身の一力遼棋聖(26)=本因坊、天元と合わせ三冠=の就位式が16日、東京都内のホテルであった。

 3連覇を果たした一力棋聖は「今期の7番勝負は一進一退で、最後は運が良かったかなというのが正直なところだ。自分の足りないところが見つかり、自分にとって成長できたシリーズだった」と謝意を述べた。
 主催者代表で読売新聞東京本社の村岡彰敏社長は「幾度となくタイトル争いを演じてきた2人が最高位の棋聖戦で再び相まみえ、2年前と同様にフルセットの大熱戦を繰り広げた」と評した。一力棋聖には日本棋院から允許(いんきょ)状が手渡された。
 一力棋聖は、3期ぶり10回目の棋聖獲得を目指した井山裕太二冠(34)=碁聖、王座=を4勝3敗で下し、囲碁界最高位とされるタイトルを守った。

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