STARTO ENTERTAINMENTが東京ドームに大集結『WE ARE! Let’s get the Party STARTO!!』ライブレポ

STARTO ENTERTAINMENTのデビュー組が一枚岩となってドームに大集結!


28組295名のタレントと契約し、2024年4月10日より本格的に新たなステージの船出を切ったSTARTO ENTERTAINMENT。史上最高のエンターテインメントを生み出すため、誰も見たこともない高みを目指し、挑戦し続ける決意表明となったのが、『WE ARE! Let’s get the Party STARTO!!』だ。

演出を松本潤さんと大倉忠義さんが手掛ける本イベントの東京ドーム公演には、SUPER EIGHT、KAT-TUN、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、timelesz、A.B.C-Z、WEST.、King & Prince、SixTONES、Snow Man、なにわ男子、Travis Japan、Aぇ! groupの13組72名が出演(映像出演の佐藤勝利さん含む)。生配信が決定した5月30日(木)の公演には、NEWSも加わり、14組が参加。東京・大阪で3公演、14万5000人を動員する盛大なお祭りイベントを開催する。

5万5000人のファンが見守る中、堂々トップバッターで登場したのは、華やかな純白衣裳に身を包んだHey! Say! JUMP。「東京ドーム、騒ぐ準備はできているか!」という山田涼介さんのパワフルな声に大きな歓声をあげるファン。王道トップアイドルの輝きを放ち続けるHey! Say! JUMPが歌う「White Love」の甘いボーカルが、会場を一瞬にしてテーマパークに訪れたような非現実的空間に誘う。

2番目はKing & Prince。永瀬廉さんと髙橋海人さんのふたりの新体制になってから間もなく1年が経つ。胸キュンソング「Koi-wazurai」で織り成すハーモニーは、ふたりだからこそより一層深まった絆が感じられる息のあったものに。ポップなミントグリーンの衣裳がフレッシュでキュートさが際立つ、なにわ男子が登場すると、東京ドームがさらに明るくハッピーな空気に満ち溢れ、高揚感に包まれた。

会場の熱をグッと加速させたのは、デビュー曲を披露したTravis Japanと疾走感ある「Black Sugar」を歌ったA.B.C-Z。SixTONESは、リスタートを切るタイミングで歌うにふさわしい、“こっから始まる”と闘志を燃やすナンバーで異端児ぶりと爆発する個性を魅せつける。京本大我さんと髙地優吾さん以外の4人は、全員サングラス姿でギラギラなパフォーマンスをするのも“らしさ”満点だ。

大人の色気を醸し出すムーディーなパフォーマンスが印象的だったのは、Kis-My-Ft2とKAT-TUN。事務所の改名第一号のグループとなったWEST.は心機一転リスタートを切ったばかり。デビュー10周年を迎えて、さらに熱い表現力に磨きをかかったことが伝わる楽曲をパッション全開で披露した。

そして、ついつい前のグループ名を叫んで、「あっ、SUPER EIGHTになりました。よろしくお願いしま~す!」(丸山隆平さん)と訂正したのは、2024年2月4日に改名したSUPER EIGHTだ。底抜けに明るい応援ソング「がむしゃら行進曲」を披露する姿は、スーパーパワフル!

会場がすっかりあたたまったところで満を持してステージに姿を見せたのは、Snow Man。選曲は「ブラザービート」。キャッチーなポーズやキレキレのダンスで会場の視線を釘付けに。歌唱のラストのほうでは、他のグループもステージに続々と登場して、皆でノリノリダンス。史上最強に豪華な「ブラザービート」で、総勢13組のブラザーたちが大集結した。


ここで、小MCタイム。ラウールさんが「『WE ARE! Let’s get the Party STARTO!!』へようこそ~!」と客席に向かって手を振り、永瀬さんが「総勢72名でエンターテインメントをお届けしま~す!」、山田さんが「応援してくださっているファンの皆様に感謝の気持ちを込めて、最高のパフォーマンスをお届けしたいと思います」と宣言。

ジェシーさんは「被災されている方々に届くように全力で声出していきますので…。皆さん、声出せますか?」と大きな声で叫び、コール&レスポンス。

「安心して下さい。皆さん声、出てます(笑)。喉の調子がいいです、皆さん。良かったです。どうですか? 千賀くん」とMCをまわし始める。「盛り上がってるよね!」と千賀さんが言うと今度は「高橋恭平くんはどうですかねぇ?」とジェシーさん。急に振られた高橋さんは「僕ですか?」と驚きつつ、「皆さん、盛り上がる準備はできていますか? (イエーイと会場)声、出てます!」と観客を見渡し、ニッコリ。「さぁさぁさぁ、淳太くんはどうですか?」と軽快にトークをまわして会場の緊張感を一気に解きほぐす、ジェシーさんの司会者ぶりに笑いが起こる。

MCの後は、先日、京セラドームでデビュー発表をしたAぇ! group。スクリーンにデビュー日5月15日(水)が映し出されるとデビュー曲「《A》BIGINNING」を初お披露目。タイトルは、a biginning=出発点という意味と「ここから始まるAぇ! group」というダブルミーニング。アグレッシブな攻めソングを勢いたっぷりに披露し、ここから明るい未来に向けて走り出していくパワーを感じさせる力強いパフォーマンスを届けた。

4月1日にtimelesz(タイムレス)に改名したばかりの佐藤勝利さん、菊池風磨さん、松島聡さんは、3人揃ってのパフォーマンスは、佐藤さんが舞台中のため、映像で公開。

「今日はスケジュールのため、会場に行けなくてごめんなさい。僕たち3人はこの春から新しい道を進みだしました。そんな中で、名前を改めるだけでなく、大きな決断をいたしました」と佐藤さん。

続けて松島さんが「グループから僕たち3人だけが残ったかのように思われるかもしれませんが、これはSexy Zoneから、僕たち3人を含め、5人全員の旅立ちだと考えております」。

菊池さんが「僕たちtimeleszは、さらなる可能性を広げるために メンバーを増やします」とメンバーオーディションを予定していることを説明。「ただ、Sexy Zoneとして歩んだ日々が消えるわけではありません。今までの思い出を“ぎゅっと抱いて、今度はtimeleszとしてこのドームに立ちたいと強く思っています」(菊池さん)と、さらなる飛躍を誓って、「We are timelesz!」と3人で声をそろえた。選曲は、5人のラストパフォーマンスとなった配信ライブでも披露した「ぎゅっと」を。

今回のイベントのみどころのひとつは、グループ同士の絆が深いコラボレーション。関西ジュニアの代表曲「バンバンッ!!」をWEST.、なにわ男子、Aぇ! groupの3組が揃って拳を高らかに上げて歌う姿に会場は大興奮。

他にもKAT-TUNの「LIPS」ではコンサートのバックダンサーとしてツアーにまわってきたKis-My-Ft2、そしてKis-My-Ft2のバックについてきたTravis Japanの3組が集結。上田竜也さんと肩を組む藤ヶ谷太輔さんの姿や亀梨和也さんが玉森裕太さんと寄り添いながら歌う姿に大きな歓声が上がった。


ラウールさんの「最後に登場するのは、今年デビュー10周年、そして、20周年のあのチームです」という紹介でステージに登場したのは、関西出身のSUPER EIGHTとWEST.の二組。重岡さんが「東京ドーム!」と叫び、「今から何が起こるか分かんねーぞ。何も決まってねーぞ! 俺たち、暑苦しくて最高だろ! 愛してるぞ」と熱く会場を煽ると、SUPER EIGHTの生演奏で「サムシング・ニュー」を披露。小瀧望さんが「10周年おめでとう、20周年おめでとう」と叫ぶ場面も。

King & PrinceとHey! Say! JUMP、なにわ男子の3組という眩いコラボレーションも実現!歌ったのは、King & Princeのデビュー曲「シンデレラガール」。リフトアップステージの上でリードして歌ったのは、永瀬さんと髙橋海人さん、山田さん、道枝駿佑さんの4人。山田さんが隣で歌う髙橋さんの頬を指でつつくなど、微笑ましいやりとりも見られた。

終盤、グループの代表者のあいさつも。トップバッターで感謝の思いを述べたのは亀梨さん。「皆さん、本日は本当にどうもありがとうございました。これからもですね、素敵な景色を一緒にたくさん見て行きましょう」。続いて玉森さんが「僕らの今できるパフォーマンスを通して、思いが届いてくれたら、嬉しく思います」。重岡さんは「皆さん、本当に今日はありがとうございました。僕たちの精一杯のパフォーマスが、これからも届くように頑張ります。ありがとうございました」。

菊池さんは「この先もファンの皆さんと一緒に歩んで行けたらと思います。どうか僕たちと楽しい時間を過ごしてください」と、ファンに優しい笑顔を向ける。そして、最後に大倉さんが「ありがとうございました。いつもどんな時も応援してくださる皆様に感謝の思いを込めて、最後にこの歌を送りたいと思います。聞いてください」と曲振り。ラスト曲を飾ったのは、能登半島地震からの復興を願うチャリティーソング「WE ARE」だ。

ピアノの音色から始まり、冒頭の目黒蓮さんの柔らかな温かみを感じさせるボーカルが耳に残るこの曲は、新たな明日へと小さな1歩踏み出す勇気を与えてくれる希望のうた。当たり前の日常の中で、ただ生きているだけで幸せということが感じられる。無理して笑う必要はないと歌い、すべての人に寄り添うような歌詞が印象的だ。永瀬さんと髙橋さんが寄り添って歌うなど、グループごとのパートも。壮大なメッセージソングに会場が優しい雰囲気に包まれて、エンディングを迎えた。

村上さんが「今日ありがとうございました。今日はいろんな気持ちで足を運んでくださったと思います。なかなか集まることでないであろう13組総勢72名で、少しでも皆さんに安心していただけるようなステージを作ってきました」と1組ずつグループを紹介し、会場からそのたびに盛大な拍手が贈られる。

「我々もドキドキしていましたし、スタッフもたくさんいますけれども。もう、今日はとにかく皆さんが…。今日ここに足を運んでくださった皆さんが、1番頑張って下さったと思いますので、我々72人から、拍手で皆さんのことを少しでも恩返しさせて下さい。本当にありがとうございました」と会場に訪れたファンの気持ちを汲み取った心からのメッセージを伝える村上さん。グループの形態の変化やグループ名の変更など、めまぐるしく変わっていく節目にある激動の今、それでも愛情いっぱいに、ひたむきに応援し続けてくれるファンへの感謝の想いで幕を閉じた。

「今日が我々の新たな1歩、スタートだと思います。まだまだ不安もあると思いますが、どうぞ明るい未来にご一緒にお付き合いいただければ幸いです」。そんな村上さんの言葉に笑顔に包まれる会場。移り変わる時代と共に新たな挑戦に踏み出し、進化を遂げながら生み出していくエンターテインメントの未来の行方は――? 今はまだ光の刺す方へリスタートを切ったばかりだ。

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