旧セクゾ佐藤勝利とSixTONES田中樹の新番組5月スタート 逆行する「日テレの思惑」

佐藤勝利(左)と田中樹

Sexy Zoneから改名したtimelesz(タイムレス)の佐藤勝利(27)とSixTONESの田中樹(28)がメインMCを務める日本テレビ系バラエティー番組が5月、始まることが分かった。他局がSTARTO ENTERTAINMENTとの距離を取る中、日テレは新規起用に踏み切るわけだが、これにはイニシアチブを握りたいとの思惑があるようだ。

日テレは2月の定例会見で、SMILE―UP.の被害者補償が昨年秋から「進んだと考えている」とし、所属タレントの新規起用について「検討できる段階に入ったのかなと判断している」と見解を示していた。

実際に新しい番組が始まるという。

芸能関係者は「5月4日から、佐藤と田中をメインMCにしたトークバラエティー番組が始まるそうです。タイトルは『あべこべ男子のマンションで(仮)』」と話す。タイムレスで顔面偏差値が高いといわれる佐藤、SixTONESでMC力に定評がある田中が自分の〝部屋〟にゲストを迎えてトークを繰り広げるという。

「放送枠は土曜午後2時30分だそうです」(前出関係者)

King&Princeの永瀬廉、高橋海人らがMCの「キントレ」(土曜午後1時30分)の後に配置され、スタート社タレントの番組が続く編成になる。

他局は日テレと逆で、スタート社タレントの新規起用を控える方針を取っている。

NHKは3月いっぱいで、スタート社タレントのテレビ、ラジオ番組計8本すべてを終了。2月の定例会見では、被害者補償について「期待している動きに比べると少し遅い」と指摘した。新規起用を見合わせることにも変わりないとした。

フジテレビも3月いっぱいで「KinKi Kidsのブンブブーン」など同社タレント3本のテレビ番組を終了。3月の改編説明会では「総合的な判断」とした。

この2局は〝脱スタート社〟にカジを切っている。

日テレがあえて新規起用に踏み切ったのは、スタート社との関係でイニシアチブを握りたいとの思惑があるようだ。

制作会社関係者は「NHKとフジがスタート社から手を引いた状態ですが、所属タレントに非はないし、彼らが持つポテンシャル、SNSでの訴求力は群を抜いています。日テレは旧ジャニーズとの関係でイニシアチブを握られた。スタート社に変わり、各局からソッポを向かれているこのタイミングであえて手を差し伸べ、貸しを作ることで、イニシアチブを握ろうという戦略です」と話す。

佐藤と田中の新番組は土曜昼帯で、ゴールデンタイムなどではないが、他局と逆行する形で始まり、注目を集めるだろう。視聴率好調の民放の雄の動きに他局はどう反応するか――。

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