静岡県三島市のiPad運用事例を公開、iOSコンソーシアム

by 編集部

静岡県三島市のiPad運用事例を公開、iOSコンソーシアム

一般社団法人iOSコンソーシアムは、同法人が運営する教育情報サイト「iPadと学び」で、静岡県三島市におけるLTEモデルのiPad運用の事例を公開した。

記事によると、同市では全児童がどこでもインターネットに接続できるよう、GIGAスクール構想の端末にLTEモデルのiPadを選定。端末の持ち帰りを毎日行っており、iPadを通じて児童への連絡や宿題配信を行うことで、保護者も学習内容や教育活動を理解しやすくなり、家庭での会話増につながった。また、iPadは教員の働き方改革にも有効で、欠席した児童生徒への情報共有が効率的に行われるようになったという。

学校現場においては、各学校にGIGA担当を設置して活用推進に取り組んだ。また、教職員のスキルアップを5段階で示した「ステップアップシート」を導入し、教職員が客観的に自身のICTスキルを把握できるようにしたほか、教職員のやりたい、試したいという意欲を叶えられるよう、教職員が自由にアプリを導入できる仕組みも整備した。

ほかにも、三島市では企業によるヘルプデスクを設置し、保護者や児童生徒からの問い合わせを受け付けている。これにより操作方法や故障対応など教員が対応する必要はなく、負担軽減を実現。ヘルプデスクの運用は3年を経過し、iPadの故障率は年2%程度であることから、日々の教育活動に支障が出ない迅速な対応ができているという。

三島市は、LTEモデルのiPadを選ぶメリットとして、故障時のバックアップ、災害時の連絡手段、GPS機能による端末の位置追跡などを挙げている。これにより、同市では教育活動におけるデジタルデバイスの利用が当たり前になっているとしている。

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