「勇気を出して良かった!」 プリペイドカード探す70代女性、不審に思ったコンビニ副店長が説得 うるま市

 沖縄県うるま署(新里賢治署長)は8日、コンビニ利用客の特殊詐欺被害を防いだとして、セブン―イレブンうるま赤道店副店長の石嶺佑季さん(25)に感謝状を贈呈した。

 石嶺さんが勤務中に、70代女性が「ビットキャッシュはどこですか」と尋ねてきた。様子を不審に思い、詳細を確認した上で女性を説得し警察に通報した。石嶺さんによると、女性はメールで5千円分のプリペイドカードの購入を指示されていた。プリペイドカードのIDを伝えると「口座に数億円を振り込む」と伝えられていたという。

 石嶺さんは「お客さんが自分の買いたい商品のことをよく分かっていなかったのでおかしいと思い、詳細を聞いた。勇気を出して声かけして良かった」と笑顔で話した。

 新里署長は「不審に思っても実際に声かけするのは難しい。勇気ある声かけに感謝している」と述べた。(中部報道部・又吉朝香)

セブン―イレブンうるま赤道店の石嶺佑季副店長(左から2人目)に感謝状を贈った新里賢治うるま署長(左)=8日、うるま署

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