重厚な交響曲、聴衆魅了 八戸市民フィル定期演奏会

美しい音色が来場者を魅了した八戸市民フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会

 八戸市民フィルハーモニー交響楽団(辻正武団長)の第56回定期演奏会が14日、同市公会堂で開かれた。団員とエキストラ計85人が美しく重なり合う音色を響かせ、過去最高となる1077人の来場者を魅了した。

 今回のプログラムはファリャのバレエ音楽「三角帽子」と、ラフマニノフの交響曲第2番。指揮は昨年に続いて三河正典さんが務めた。

 ラフマニノフの交響曲第2番を演奏するのは同楽団にとって初めて。辻団長は演奏時間が約1時間にも及ぶ大曲について、「弦楽器が分厚いのが特徴で、バイオリン以外の中・低音域も重要になる楽曲だ」と説明する。

 演奏会終了後の取材に対し、「いつになく分厚い響きを出せたと思う。千人を超える来場者に聞いてもらえたこともうれしい」と充実感をにじませた。

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