全日本クラブソフトボール長崎県予選 あいのわが初優勝 昨年11月に創部、九州大会へ

【決勝、ブラックス-あいのわ】1回あいのわ1死、調が左越えの先制本塁打を放つ=南島原市有家総合運動公園

 ソフトボールの第45回全日本クラブ選手権男子長崎県予選は13、14日、南島原市有家総合運動公園などで行われ、決勝はあいのわがブラックスを2-0で退けて初優勝した。両チームは全国大会出場権が懸かる九州地区予選(5月25、26日・鹿児島)の出場権を獲得した。
 各地区代表の15チームがトーナメントで競った。諫早勢同士の対戦となった決勝は、あいのわが初回、調の左越え本塁打で先制。三回にも調の二塁打、メーンズの中前適時打で1点を追加した。守っては左腕のメーンズがブラックス打線を1安打に抑えた。

◎調が先制アーチ

 昨年11月に創部したクラブチーム「あいのわ」が県大会の初陣を飾った。決勝は3連覇を狙ったブラックスに零封勝ち。楠本監督は「ここを今年の目標にしていた。まずはクリアできた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 決勝は初回に調のひと振りで先制。3ボールから甘いコースを見逃さずに強振すると、グラウンドの端まで届く特大本塁打となった。守っては先発メーンズが5回を1安打の好投。捕手の調が「めっちゃ気合が入っていた。文句なし」と絶賛する投球で二塁を踏ませず、バックも好守でもり立てた。
 選手約20人のほとんどが高校や大学で日本一を経験してきた実力者。それぞれ職場は異なるが、諫早市の介護事業所「リハビリテーションあいのわ」のサポートを受け、週末の合同練習で強化を図っている。次は九州大会。楠本監督は「サポートしてくれる会社のために結果を残したいという気持ちがみんな強い」と初の全国切符に照準を合わせていた。

初優勝したあいのわ

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