バルセロナがCLベスト8敗退 シャビ監督はアラウホ退場の判定に激怒「主審に直接言ってやった。『ゲームというものを分かっていない』と」

写真:バルセロナを率いるシャビ監督 ©Getty Images

バルセロナのシャビ監督が、パリ・サンジェルマン(PSG)戦後にインタビューへと応じ、判定に対する怒りをあらわにした。

現地時間4月16日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグのバルセロナvsPSG戦は、前半12分にブラジル代表FWハフィーニャのゴールでバルセロナが先制。この時点で2戦合計スコアを4-2として準決勝進出を引き寄せたかに思われたが、その後に落とし穴が待っていた。

29分、ペナルティエリア内に侵入しようとしたPSGのU-21フランス代表FWブラッドリー・バルコラを後ろから倒したとして、ウルグアイ代表DFロナルド・アラウホが一発退場に。バルセロナは前半のうちに数的不利な状況に陥った。40分には、昨季までバルセロナに所属していたフランス代表FWウスマン・デンベレにゴールネットを揺らされ、後半にはこらえきれず守備が決壊。フランス代表FWキリアン・エムバペの2発を含む計3ゴールを許すと、2戦合計スコア4-6でCL準々決勝敗退が決定した。

スペインメディア『モビスタール・プルス』は、試合後にインタビューへと応じたシャビ監督のコメントを紹介。バルセロナの指揮官は「非常に不快だ。(アラウホの)退場がノックアウトステージの勝負を分けた」と、イシュトバン・コヴァチ主審の判定を強い口調で非難した。

なお、58分にはシャビ監督もコヴァチ主審の判定に憤激してCLの看板を蹴り倒したことで退席処分を命じられている。だが、指揮官はアラウホに対するレッドカードに何よりも納得がいっていないようだ。

「我々は規律立ったプレーを見せていた。アラウホにレッドカードを出すのは大袈裟過ぎるよ。あそこから勝負はまったく違うものになってしまった」

「今季をとおして取り組んできた仕事が、審判の判定によって壊されるなんてあまりにも辛いよ。あの退場は不必要だった。我々は11人対11人でPSGと対戦したかった。11人対11人でルイス・エンリケと対戦したかったんだよ」

シャビ監督は「主審はあまりにひどかった。彼に直接言ってやったよ。『君はゲームというものを分かっていない』とね」とまくし立て、コヴァチ主審への強い怒りを隠そうとしなかった。

© 株式会社SPOTV JAPAN