松本潤の野田秀樹舞台出演で“消える”嵐の早期再稼働と変化する株式会社嵐の意味 大野智の復帰期待も霧散か

松本潤、大野智(嵐)(C)ピンズバNEWS

嵐・松本潤(40)の新たな動きが注目を集めている。

「松本さんが、今年7月から11月にかけて行なわれる野田秀樹氏の舞台へ出演することが、4月16日発売の『女性自身』(光文社)に報じられました。松本さんは、今年は、舞台に全力投球するんでしょうね」(ワイドショーデスク)

野田氏は「演劇界の芥川賞」と名高い「岸田國士戯曲賞」の受賞歴もある、演劇界の大物。昨年9月には記者クラブの会見で旧ジャニーズタレントは多忙で稽古時間が取れないことから「とてもじゃないけど仕事はできない」と起用に消極的な姿勢を示したこともあった。

しかし、野田氏は同時に「否定的ではなく、スターの人は残念ながら会えば華がある」とも話していて、嵐は活動休止中で松本のスケジュールも空いている。記事によれば、松本は2月頃からワークショップに通っているそうで、舞台は日本国内だけでなくイギリス・ロンドンでも公演されるという。

「松本さんは、昨年放送されたNHK大河ドラマ『どうする家康』(2023)の主演を引き受けたり、嵐の活動休止を機に俳優業に力を入れていますね。グループ活動と並行では難しかった舞台への挑戦も納得の流れではありますが、そうなると、嵐の再稼働はまだまだ先になりそうですよね」(前同)

嵐は今年11月3日でデビュー25周年を迎えるが、大野智(43)に活動再開の意思がないことから周年となる2024年の稼働は望み薄と言われていた。

「嵐メンバーは常々、5人が揃わないと稼働しないことを明言しています。大野さんには、活動を再開する気持ちがまだないため、嵐の再稼働は不可能、と言われてきました。

旧ジャニーズ事務所は嵐の25周年記念ライブのため今年の11月に東京ドームを確保していたが、開催は断念。穴埋めにHey!Say!JUMPやSUPER EIGHTが検討されている、櫻井翔さん(42)が大野さんの説得に動いている、といった話がこれまで報じられていました。

ただ、再稼働の具体的な話は一向に聞こえてこないため、ファンも諦めムードでしたが、4月10日に『株式会社嵐』の設立発表があり、事態の変化を感じさせましたよね」(同)

旧ジャニーズの新会社STARTO ENTERTAINMENTの本格始動となった4月10日、嵐は活動休止中の大野、旧ジャニーズを退所済みでSTARTO社とも契約していない二宮和也(40)も含めた5人全員で株式会社を設立したと発表。翌11日に会社名と、弁護士の四宮隆史氏が代表取締役に就任したことが各メディアで報じられた。

前出のワイドショーデスクは続ける。

「会社を設立したことで、嵐の早期の再稼働を期待する声が一気に増えましたが、松本さんが7~11月に舞台を控えているとなると、再稼働は現実的ではない。もし嵐がライブをするとなれば、演出を担当する松本さんは関係各所との打ち合わせも膨大になりますからね。松本さんの演出への熱意は凄くて、連日、何時間も話し合うそうです。

松本さんはすでに野田さんのワークショップに通っているといい、7月からの本番に向けて、これから稽古も熱を帯びてくるでしょう。何より、松本さんが出るのは野田秀樹の舞台。高いクオリティが求められるのは間違いなく、松本さんも舞台に全集中したいのではないでしょうか。

そう考えるとやはり、残念ながら、嵐の早い時期の再稼働はありえないでしょうね」(前同)

■「株式会社嵐」がこのタイミングで立ち上げられた意味

松本は、グループ活動を気にせず個人仕事に注力できるタイミングだからこそ、大河ドラマや舞台にチャレンジしていると言われている。

「二宮さんも7月期に主演ドラマ、TBS日曜劇場の『ブラックペアン シーズン2』が控えていて、4月から撮影が始まっているといいます。やはり今年は、嵐のメンバーは、個々での活動になるのではないでしょうか。STARTO社のHPには大野さんのページもあり、大野さんの活動再開への期待の声が多く上がりましたが、それも近い時期では期待薄かもしれませんね。

そうなると、嵐の5人は会社を立ち上げたけれど、それは早期の再始動を目的にしたのものではないということになりそう。この時期の会社設立は、別の意味があるように思えてきますよね」(前出のワイドショーデスク)

株式会社嵐の成立は今年の3月25日だった。そのタイミングで会社を作った意味とは――。

「考えられるのは、STARTO社と向き合うために会社を設立した、ということですよね。マネジメント契約だった旧ジャニーズから、エージェント契約が中心のSTARTO社に移行しましたが、同社との付き合い方を決める必要があったのではないでしょうか」(前同)

4月12日の日刊スポーツの取材に、株式会社嵐の代表取締役である四宮氏はこう話している。

《環境を整えてからSTARTO ENTERTAINMENT含めた、関係各所との調整を行なっていくことになるでしょう》

「関係各所との調整――STARTO社は、嵐にとって所属先という感じではなく、“取引先”という関係性になるのでは、と考えられますよね。

二宮さんが独立していることもさまざま関係してきそうです。そして、STARTO社は、タレント個々が本当に様々な形で契約が結べるといい、嵐の5人も、そして嵐も独自の契約を結んでいると考えられます」(同)

4月15日放送の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)で、NEWSの小山慶一郎(39)はSTARTO社の契約は「個人個人は全然違う」ため、同グループの増田貴久(37)と加藤シゲアキ(36)がどんな契約をしているのかも、把握できていないと話していた。

「株式会社嵐の四宮代表の発言を素直に受け取れば、株式会社嵐はSTARTO社をエージェントの契約先のひとつとして付き合っていく、と考えられますよね。

さらに、櫻井さんはSTARTO社とエージェント契約していると明らかにしている一方で、仕事の依頼や問い合わせのための個人の公式サイトを開設した。それは、直接仕事を受けるためで、そこからも、STARTO社はあくまでもエージェント契約先のひとつであって、決して一蓮托生ではない感じが伝わってきます。

嵐の5人とSTARTO社の間には距離感がある――やはり、3月25日に株式会社嵐を立ち上げたのは、早期の再稼働のためではなく、STARTO社との契約のため、ということなのではないでしょうか」(同)

早い時期の再稼働は難しそうな嵐だが、多くの期待の声が上がる5人での活動。見られるのは、現実的には来年以降だろうかーー。

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