「産休クッキーは配慮が足りない」 Xの議論盛り上がりに、アイドル猪狩ともか「そもそもお菓子配る文化いらない」

産休に入る際に、職場などで配るためのプリントクッキー・通称「産休クッキー」をめぐり、インターネット上で議論が巻き起こっている。これにアイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかさんが2024年4月17日にXで言及し、「そもそも休む時にお菓子配る文化いらないと思います」などと意見を投稿した。

「結婚式だって『自分は独身なのに!』『こっちは離婚したばかりなのに!』とかなっちゃう」

発端となった「産休クッキー」とは、赤ちゃんやベビー関連用品のイラストとともに産休に入る旨の挨拶のメッセージがプリントされたクッキーだ。Xでこれを職場で配ろうとしている人の投稿が拡散されると、「マタニティハイになっているように見える」「職場を長期間空けることに対して申し訳ないという気持ちが伝わってこない」「婚活中や不妊治療中の人に対しての配慮が足りない」といった批判が寄せられた。一方で、なぜ批判されるのかわからないといった意見も上がり、波紋を呼んでいた。

猪狩さんは17日、Xで発端の投稿を引用し、「産休クッキーで炎上しちゃうのこわい」と感想を投稿。続けて、「不妊治療中の人への配慮が...とかもわかるけど、そんなこと言ったら結婚式だって『自分は独身なのに!』『こっちは離婚したばかりなのに!』とかなっちゃうじゃん」と考えを明かした。

さらに、「そもそも休む時にお菓子配る文化いらないと思います」と、日本の職場で慣習への疑問を訴えた。

この投稿に、「ぶっちゃけ、そんなもん渡すより元気な子供産んで、元気な身体で仕事に復帰してくれるのが一番!」「こうなるともう、じゃあ幸せな人へ対して祝福の配慮がない!とかなっちゃいますよね 配慮配慮ってなんか自分の事ばっかりな人が増えた気がします」「何だかんだそれが一番平和な気がします...むしろ、ちょっと県外行ったくらいで買ってくるお土産もいらない派です」など、猪狩さんの意見に賛同する声が寄せられている。

猪狩さんは18年4月に歩道で事故に遭い、脊髄損傷による両下肢麻痺と診断され、車椅子生活を送りながらアイドル活動を続けている。

© 株式会社ジェイ・キャスト