中国とRCEP協定加盟14カ国間の貿易額、1~3月は3兆元超す

中国とRCEP協定加盟14カ国間の貿易額、1~3月は3兆元超す

広西チワン族自治区欽州港の自動化コンテナターミナルに停泊する貨物船。地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の発効と中国の関連政策の影響を受け、東南アジアの特色ある製品が中国市場へ急速に進出するとともに、中国西部の農産物・副産品や自動車部品が東南アジア諸国連合(ASEAN)の国々に幅広く輸出されている。(2023年2月25日、小型無人機から、欽州=新華社記者/張愛林)

 【新華社北京4月17日】中国税関総署の呂大良(りょ・だいりょう)統計分析司長兼報道官はこのほど、国務院新聞(報道)弁公室が開いた記者会見で、中国と地域的な包括的経済連携(RCEP)協定加盟14カ国間の第1四半期(1~3月)の貿易額が前年同期比2.7%増の3兆800億元(1元=約21円)と、中国のモノの貿易総額の30.3%を占めたと説明し、主な特徴として次の2点を挙げた。

 ①地域内の連携・協力がより緊密になった。RCEP加盟国への輸出は2.0%増の1兆6千億元、うち中間財の輸出は2.1%増加し、中国の中間財輸出総額の31.7%を占めた。電子部品類、労働集約型の中間財はともに2桁の伸びを維持した。RCEP加盟国からの輸入は3.4%増の1兆4800億元で、うち金属鉱砂、エネルギー製品を中心とする商品(コモディティ)の輸入量が2.8%増加し、中国のコモディティ輸入総額の42.3%を占めた。

 ②幅広い貿易企業が利益を得ている。RCEP協定に基づく特恵関税の適用を受けた貨物の輸入額は35.3%増の246億9千万元、減税額は38.7%増の6億7千万元に上り、4320社が利益を受けた。輸出の面では、1万8千社がRCEP原産地証明書を申請し、貨物の金額は2.6%増の639億4千万元となった。

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