前橋ゆかりの元総理 鈴木貫太郎の功績を後世に 顕彰会設立 群馬・前橋市

少年時代を前橋市で過ごし、後に終戦時の総理大臣も経験した鈴木貫太郎の功績を後世に伝えようと17日、顕彰会が設立されました。

顕彰会の発会式には、発起人でコシダカホールディングスの腰高博社長や鈴木貫太郎の孫にあたる道子さんをはじめ、趣旨に賛同する市民ら約100人が出席しました。

大阪府で生まれた鈴木貫太郎は、少年時代を前橋市で過ごし、現在の前橋高校で勉学に励むなど、群馬県とゆかりのある人物です。

元軍人でありながら、1945年の終戦時に内閣総理大臣を務め、日本を終戦に導き、亡くなる際には「永遠の平和」との遺言を残していて、命日の4月17日にあわせ顕彰会が設立されたものです。

鈴木貫太郎が幼少期と晩年を過ごした千葉県野田市の鈴木有市長は、「今でも貫太郎の言葉は地域の小学校で校歌にうたわれるなど親しまれている。現在休館している記念館の再開に向けて顕彰会とも連携したい」とあいさつしました。

また、貫太郎と同じく千葉県出身の前橋市の小川市長も「群馬に来て地元にゆかりのある5人目の総理と聞き親近感を持った。市民と一緒に歴史を考える機会にしたい」と期待を寄せました。

顕彰会では、貫太郎が主人公の歴史ドラマを実現させることを目標に資料や文献を収集し整理するほか、講演会やシンポジウムを開き、広く市民に功績を発信することにしています。

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