中国戦で退場の西尾隆矢を韓国メディアがバッサリ「少林サッカーにUFCで対抗」

西尾隆矢

パリ五輪アジア最終予選を兼ねるU―23アジアカップ(カタール)の初戦となった16日の中国戦で、ヒジ打ちにより一発退場したDF西尾隆矢(22=C大阪)が韓国でも注目を集めている。

日本は1―0とリードした前半17分に、西尾が相手選手に左腕でヒジ打ちを食らわせて一発退場。これで流れが変わり、日本は格下の中国相手に大苦戦を強いられた。

1次リーグB組で日本と22日に対戦する予定の韓国でも、この退場劇が大々的に報じられている。

韓国メディア「MKニュース」は「少林サッカーにUFCで対抗した日本のDF西尾隆矢が、グループリーグ残りの試合出場は難しいと思われる」と題して取り上げた。

「少林サッカー」とは、中国の荒々しいプレーを揶揄した表現。そして「UFC」は世界最高峰の総合格闘技団体だ。つまり、ラフプレーが目立つ中国代表に対して、西尾が〝格闘技〟で応戦したと痛烈に皮肉ったものだ。

「まるで笑えない一日だっただろう。きっと勝利したが、失ったものがあるからだ。まさに西尾の悩みだ」と指摘した同メディアは、今後の処分を予想。「規定によると、西尾の場合、今後のアラブ首長国連邦(UAE)、大韓民国とのグループリーグの対戦に出場するのが難しくなる可能性がある」とした上で「大韓民国の立場としてはうれしいニュースだ」と日本の守備の要である西尾が韓国戦で出場停止になる公算が高いことを〝歓迎〟した。

「日本の核心的な守備戦力の空白は、大韓民国に悪い理由はない」と重ねて強調。日韓戦を前に、西尾の退場劇は韓国でも関心が高いようだ。

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