県立高校の男子校と女子校を共学化すべきという勧告が去年、出されたことをめぐって、県教育委員会は１７日、中高生などを対象としたアンケートをウェブ上で始めました。
勧告は、県の男女共同参画苦情処理委員が、「女子であることを理由に県立の男子校に入学できないのは、女子差別撤廃条約に反する」という苦情を受けたことをきっかけに、去年８月に行いました。
勧告を受け、県教育委員会は、アンケートで当事者に意見を聞いた上で、８月末までに報告書をまとめることにしています。
対象は、県内在住・在学の中学生、高校生とその保護者です。
それぞれ別の質問項目が用意されていて、県のホームページからアクセスすることができます。
このうち、高校生には、今、在学している高校の志望理由や学校生活の満足度などを尋ねています。
具体的には、男女共学を志望した理由を聞く質問に対しては、「異性とともに学校生活を送りたいから」、「男女共同参画やジェンダー平等に対する理解が進むから」といった選択肢が用意されています。
また、中学生に対しては進学先について男子校・女子校か男女共学、どちらの高校を希望するかや、その理由などを尋ねています。
一方、県内に合わせて１２校ある男子校と女子校を共学化することの賛否とその理由については、中高生に対し、共通で質問しています。
アンケートは５月１７日まで行われます。
