舞台「赤いハートと青い月」主人公のモデルが知事表敬/埼玉県

 視覚障害がありながら困難を乗り越え、前向きに生きていく女性の姿を描いた舞台「赤いハートと蒼い月」が5月17日から富士見市で開幕するのを前に、主人公のモデルになった女性が17日大野知事を訪ねました。

 旧大宮市出身の青木陽子さんは、6歳のとき予防接種後の高熱が原因で視力を失いました。

 舞台は、障害がありながらも単独で中国にわたり、視覚障害者向けの日本語訓練学校を設立した青木さんの姿を描いたもので、20年ぶりに県内で上演されます。

 視覚障害者が観劇するときは、付き添いのヘルパーのチケットも必要になり、心理的に行きづらいため青木さんは、付き添いの1人分の観劇料を無料にしたほか、バリアフリーで観劇できる体制を整えたことを伝えました。

 これに対し大野知事は「障害者の観劇方法についてどのような取り組みができるかぜひ探りたい」と述べました。

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