「めっちゃ注目浴びてた」 気象レーダーのバグで長野県に視線が集中してしまう

読者の視線を誘導したいとき、漫画ではしばしば「集中線」が描かれる。

見てほしい点を中心に、放射状に何本も線が引かれている、アレだ。

2024年4月15日、まさにそんな感じで、長野県に人々の視線が誘導される事件が起きた。

注目せざるを得ない(画像は伊藤雄一@yuichi_itohさんの投稿より、以下同)

こちらは、神奈川県在住の大学教員・伊藤雄一(@yuichi_itoh)さんが15日に投稿した画像。

「Yahoo!天気の雨雲レーダーバグってて、長野がめっちゃ注目浴びてたw」

というつぶやきの通り、日本各地の雨雲の状況をリアルタイムで確認できる雨雲レーダーのスクリーンショットなのだが......雨雲の表示が何だか不思議な形状に。

隣に「お前はっ......長野県!?」みたいなセリフのフキダシが書かれていそうだ。

これは一体どういう状況なのだろうか。

何が起こった?

17日、Jタウンネット記者の取材に応じた伊藤さんによると、雨雲レーダーをチェックしたのは15日の11時頃。南西諸島などで雨が強まるというニュースを見て、確認しようとアプリを起動したという。

すると、そこには謎の集中線が。

「本州では特に長野の一部だけがそんな状態になっていたので、長野をアピールする集中線っぽく見えたのが面白くてポストしました」(伊藤さん)

画像は再掲

15日19時47分のNHKニュースの報道によると、同日午前、気象庁の雨雲レーダー画像に存在しない放射状の雨雲が表示される不具合が発生していた。

これは長野県茅野市に設置されている車山気象レーダーのデータが出力したもので、レーダーは近くに似た周波数の電磁波があると、誤って受信して「存在しない雨雲」を検知することがあるとのこと。

気象庁がデータの取り込みを中断したため、放射状の雲が表示されていたのは午前10時15分から午前11時5分にかけてのこと。

わずかな時間に表示されていた不思議な不具合を目撃できたことについて、伊藤さんは「ある意味ラッキーだったのかもしれませんね」と述べている。

思わぬ形で熱視線を集めることとなった長野県。X上ではこんな声が寄せられていた。

「長野県(迫真)」
「長野が雨雲吹っ飛ばした感ある」
「バアアァァァン!!!」

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