バウアーが怒りの超〝独演会〟 詐欺容疑の女性は「正気の沙汰とは思えない」

MLB復帰を目指しているバウアー

昨季までDeNAに在籍し今季からのMLB復帰を目指しているトレバー・バウアー投手(33)が日本時間17日に自身の「X」(旧ツイッター)を更新。これまでバウアーからの性的暴行被害を訴えてきた女性の内の一人が、バウアーとさらに別の男性への詐欺と強盗の容疑で起訴されたことを明らかにした。

バウアーはドジャース時代に女性からの被害主張を受けたことで、2022年5月にDV規定違反により324試合の出場停止処分を受け、翌23年からはDeNAに加入。チームに欠かせない戦力として奮投を続けたが、今季からはメジャー復帰を目指して模索を続けていた。

そんな中バウアーは自身のXに動画を投稿。今回詐欺などの容疑で立件された女性に関する米国内の報道を引用し、怒りを込めた5分間の「潔白証明」演説を行った。今回の一連の騒動に関するバウアーの主張な次のような物だ。

「ここ数年の内で私と該当女性が関係を持ったのは1回きり。彼女の言い分では『その際に自分は妊娠し、私が中絶を強要したことによって精神的に打ちのめされ、取り返しのつかないダメージを受けた』とのこと。しかし実際には彼女は妊娠すらしていなかったので、中絶などしておらず、それは彼女自身の医療記録によっても裏付けられている。彼女の主張を裏付ける証拠は何もないが、とにかく彼らは私の金を取ろうとするだろう」(バウアー)。

5分の間に関連する事象の証拠となり得る当時のメールや写真などを公開しながら、改めて自らの潔白を主張したバウアー。調査を進めていく上で、他のスポーツ選手に対しても同様の「ふっかけ」を行っていることも暴露し、呆れた表情も見せた。

最後にバウアーは「この状況全体が大ウソであったことを証明するために、私は他に何をしなければならないのか? 正気の沙汰とは思えない。私はどの時点で仕事に戻り、生計を立て続けることができるのだろうか?」と怒りを爆発させて動画を終了。自らの野球人生を狂わせた大事件の進展に感情を隠せずにはいられなかった。

© 株式会社東京スポーツ新聞社