北京ハーフマラソン八百長騒動 「私はペースメーカーだった」とケニア選手主張

ケニアのムナンガット(左)は「ペースメーカーだった」と主張する(ロイター)

中国・北京で行われたハーフマラソンで浮上した〝八百長〟疑惑が波紋を広げている。

14日の北京ハーフマラソンでは、ゴール直前でケニア選手2人とエチオピア選手1人、昨年の杭州アジア大会王者・何傑(中国)がトップ集団で走っていた。しかしケニア選手の1人、ムナンガットが何に「行け、行け」と手で合図。その後、何がトップに出ると、アフリカ勢3人は追い抜こうとはせず、そのまま何が優勝した。

この場面が中国SNSのウェイボー上などで拡散すると非難が殺到。「八百長」「こんな愚かなことが起こるとは」と大ブーイングとなった。

当初、ムナンガットは香港メディア「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」に対し「私の友達だからね、OK」などと回答し物議を醸していたが、その後に「BBCアフリカ」に対し、自身を含めた3人は、何が1時間2分33秒のハーフマラソン中国記録を破るために雇われたペースメーカーだと明かした。

「私は競争するためにそこにいたのではない。なぜ彼らが私のゼッケンにペースメーカーのラベルではなく、私の名前を入れたのかわからない」と困惑。「私の仕事はペースを刻み、彼の勝利を助けることでしたが、残念ながら、彼は国内記録を破る目標を達成できなかった」と語った。

一体どんな経緯で八百長劇となってしまったのか。調査が続けられている。

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