「大谷は食い物にされているのでは」…水原容疑者の暴走許したバレロ代理人は批判殺到で火だるまに

大谷と代理人のネズ・バレロ氏(C)ロイター/USA Today Sports

ドジャース・大谷翔平(29)の代理人が日米で袋叩きにされている。

16日(日本時間)には、銀行詐欺罪で起訴された元通訳の水原一平容疑者(39)による違法ギャンブル、不正送金問題をいち早く報じた米スポーツ専門局ESPNのジェフ・パッサン記者が、大谷の代理人を務めるネズ・バレロ氏を糾弾。出演したYouTubeチャンネルで、水原による大谷の銀行口座への不正アクセスを見過ごした責任を問い、「会計士や代理人らの明らかなミス」と切り捨てた。

一連の騒動では当初、大谷本人にも賭博関与の疑惑が降りかかった。それも、「大谷が借金の肩代わりしてくれた」との水原の嘘をうのみにし、調査することなくESPNのインタビューに応じさせたバレロ代理人を筆頭とする「チーム大谷」の脆弱な危機管理体制が原因とあって、ドジャースの地元紙であるロサンゼルス・タイムズも、「オオタニはまずネズ・バレロを解雇し、彼の危機広報担当者の大半をクビにすべきだ」と連日のように書いている。

大谷とバレロ氏が共同で不動産会社やエンターテインメント企業を設立していることも明らかになり、日本のワイドショーなどでも「大谷が代理人たちの食い物にされているのではないか」との論調が広がっているのだ。

水原が大谷の口座から1600万ドル(約24億6000万円)もの大金を盗み取っていたにもかかわらず、バレロ氏や会計士は「大谷は病気だ」「大谷が口座の非公開を望んでいる」という水原の説明をうのみにし、遅くとも2022年から口座の確認を怠っていたというのだからお粗末のひと言である。

「米国内では、大谷がバレロをクビにし、別の代理人と契約するのではないか、という見方が出ています。メジャーでは代理人の交代は珍しいことではありませんから」とは、現地の特派員だ。(つづく)

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昨オフのFA市場では金満球団によるマネーゲームが展開されたが、今度は代理人による大谷争奪戦が勃発しそうだ。そこで、大谷の新たな代理人に浮上しているのが、大手エージェント事務所として知られる「ワッサーマン・グループ」だ。

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