「自然と気持ちが入っちゃいます」横浜復帰の天野純、ブーイングもなんのその。古巣蔚山相手に大奮闘!「0-1はポジティブ」

横浜F・マリノスは4月17日、アジア・チャンピオンズリーグの準決勝・第1戦で、韓国王者の蔚山現代と敵地で対戦。ビッグチャンスもありながら決めきれず、0-1で敗れた。

昨年に蔚山最大のライバル、全北現代へ電撃移籍した後、今年から再びトリコロールを身にまとう天野純は先発出場。古巣サポーターから度々ブーイングを浴びるなか、終了間際の89分まで中盤の一角で奮闘した。

試合後、「自然と気持ちが入っちゃいます」と笑みを浮かべた天野。その言葉通り、いつにも増して気持ちの入ったプレーを見せ、チャンスメイクした。その裏に、ジョン・ハッチンソンコーチとの二人三脚での歩みがあるようだ。

「ジョンコーチとガンバ戦が終わった後とかにミーティングして、逆サイドにあるところのボールの関わりだったり、『もっと自由にやっていいよ』と指示を受けていて。相手の後ろに隠れないでしっかりとボールを出して、リズムを作るところはできたかなと思います」

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FKからも自慢の左足で積極的にゴールを狙った。

「1本目を譲ったので。ヤン(・マテウス)が『次蹴っていいよ』と言ったから、俺が行ったけど、やっぱりあそこで決めないと、また取られちゃうので、次はしっかり決めたいです」

対戦相手であり、かつて自身がプレーした蔚山は苦しいところでも蹴らず、細かくパスを繋いで前進するなど、随所で個の上手さを見せた。天野も改めて顔を合わせることで「やっぱり個々の能力は高いなと思った」という。

「どの選手もしっかりとボールを持てるなと。そこは多分チーム全体としても分かったところだと思います。今日の内容は悪くなかったと思うし、しっかりとホームでは2点、3点、4点取って勝負を決めたいです。

(ハリー・キューウェル)監督も『内容は良かったし、悪くない結果だから続けていこう』と話していたので。アウェーで0-1で敗戦しましたけど、自分たちのサッカーを表現できる時間は多かったし。蔚山も良いチームだったけど、0-1をポジティブに捉えて、ホームでしっかり決勝進出を決めたいです」

あらゆる意味でホットな40番は、マリノスを決勝進出に導く、復帰後初ゴールを日産スタジアムで奪えるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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