地域に根差す学校へ 豊見城市で開校した豊崎中学校、防災機能など備える【写真で紹介】

木の香りが漂う図書館。机や棚は木製。校内は木材を多く用い、音楽室の床は国産ヒノキ材で仕上げた

 豊見城市立豊崎中学校(大城正篤校長)の開校セレモニーが16日、同校で開かれ、全校生徒366人が新しい学びやで中学生活をスタートさせた。伊良波中が大規模校となり、県内の公立中学校では23年ぶりの分離新設校として開校。防災機能を兼ね備え、3日に発生した台湾東部沖地震では学校の施錠が自動解除され、近隣住民が外階段から屋上に避難するなど早速、役割を果たした。地域に根差す学校として歩み出した豊崎中を写真で紹介する。(写真部・喜屋武綾菜、南部報道部・新崎哲史)

1階玄関から2階の図書館へつながる木製の大階段。段差が大きく、腰かけて本を読んだり、友人とおしゃべりしたりできる空間になっている=16日、豊見城市立豊崎中学校
廊下で4クラス合同のミーティングを行う2年生。災害時には一時避難所として利用するため、廊下を幅広く設計した。校舎内には水や食料品を保管する備蓄倉庫も
屋内運動場棟の1階に整備された温水プールを紹介する内山直美教頭。レーン横に手すりを付けた歩行専用スペースもあり、将来は地域の人に開放し、健康増進につなげていく計画だ

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