宮古と秋田の絆味わえる「牡蠣の釜飯」 友好都市の3者が協力

宮古市と秋田県大仙市の特産品を使った「牡蠣の釜飯」をPRする鈴木直樹代表理事(左)と菅原則夫社長

 岩手県宮古市の小売業・かけあしの会(菅原則夫社長)といずれも秋田県の大仙市観光物産協会(鈴木直樹代表理事)、三吉フーズ(佐藤憲夫代表社員)は、それぞれの特産を生かした「牡蠣(かき)の釜飯」を共同開発し、21日発売する。東日本大震災の復興支援を縁に友好交流都市協定を結んだ両市の3者が協力。電子レンジで簡単に調理でき、産地の魅力や絆を味わえる一品だ。

 クリーミーな味わいの宮古産カキと大仙産あきたこまちを使用し、磯の香りと濃厚なうまみが口いっぱいに広がる。付属の器に米と具材の入っただし汁を入れて電子レンジで5分加熱。ふたをしたまま蒸らせば、ふっくら温かい釜飯が出来上がる。1人前950円。

 両市は2019年10月に協定を結び、イベントでの物販など、交流を重ねてきた。3者の協力は釜飯を製造する三吉フーズが同協会を通じ、新商品に向く材料確保をかけあしの会に相談したのがきっかけ。約1年の試作を経て完成させた。

 宮古市の浄土ケ浜レストハウスや盛岡市の瓶ドン屋みやこなどで販売し、21日の鍬ケ崎元気市にも並ぶ。問い合わせは、かけあしの会(0193.65.7181)へ。

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