ブラウンズ、2024年からフェイスマスクをかつて使用していた白に変更

クリーブランド・ブラウンズの新ヘルメット【NFL】

2024年、クリーブランド・ブラウンズはユニフォームを調整して時計の針を戻そうとしている。

ブラウンズがヘルメットをマイナーチェンジし、フェイスマスクを茶色から白に戻すとともに、オレンジ色のヘルメットシェルをマットな質感から光沢のあるものに変える。ブラウンズは現地17日(水)に、ヘルメットロゴのアップデートを伴う変更内容を明らかにした。

「ブラウンズフットボールの新時代が戻ってくる」

NFLに防具が導入された当初、ブラウンズはグレーのフェイスマスクを着用していたが、1975年に白色に切り替え、ヘルメットと同じストライプの入った、今ではおなじみのオレンジ色のパンツを導入してそれと合わせた。オレンジ色のパンツは1980年代半ばに姿を消したものの、白色のフェイスマスクは2006年にチーム創設60周年を記念してグレーのフェイスマスクが採用されるまで使用されていた。

2015年、ブラウンズは抜本的なデザイン変更の一環として茶色のフェイスマスクを披露。そこには、オレンジ色のヘルメットをマット仕上げにするという変更も含まれていた。これらのキットはリーグから要求された最低5年間しか使用されなかったが、茶色のフェイスマスクとマット仕上げは2020年の伝統的な装いへの回帰に引き継がれた。それ以来、ブラウンズは最初に着用していたユニフォームへのオマージュとして、オールホワイトのユニフォームを含むスローバックセットを発表。これは影が入った背番号が特徴となっている。当初、それはオレンジ色のスローバックヘルメットと組み合わされたが、2023年には茶色のフェイスマスクを含むオールホワイトの新しいヘルメットと合わせられた。

「歴史の一部を取り戻す」

その間、ブラウンズは時おり、“Kardiac Kids(カーディアック・キッズ)”と呼ばれて愛された1980年をかんがみて、茶色のマスクを白色のものに取り換え、そのヘルメットに茶色のジャージーとオレンジのパンツを合わせている。そのルックは当初、1980年のチームができてから40年を祝して2020年に披露される予定だったが、ブラウンズがそうしたオルタネート(代替)セットを導入したのは2022年シーズン第15週に13対3で勝利したボルティモア・レイブンズ戦だった。ブラウンズは2023年シーズン第11週に勝利したピッツバーグ・スティーラーズ戦でも同じユニフォームを着用し、多くのファンを一瞬にして1980年代の栄光の時代(そしてあまり繁栄していない2000年代最初の10年間)に引き戻している。また、そこから永久的に白いフェイスマスクに戻すことを求める声が上がるようになった。

そうした声に耳を傾けたブラウンズのオーナーは、現在のスタイルをほぼリセットし、元クオーターバック(QB)ティム・カウチがブラウンズを新世紀に導いたときと同じキットを導入してそれを実現させている。

フェイスマスクの色を白に置き換えたNFLチームはブラウンズの他にもある。バッファロー・ビルズはオルタネートルックに対するファンの反応が圧倒的にポジティブなものだったことから、2021年にフェイスマスクの色を白に変更した。

ブラウンズもそれに倣い、歴史とファンの支持を頼りに変化を正当化している。

【RA】

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