愛猫が紐を誤飲 顛末と注意喚起の漫画に大きな反響 「飲み込んじゃって開腹手術に」の声も

漫画のワンシーン【画像提供:卵山玉子(@tongarirooms)さん】

猫じゃらしや毛糸など、猫は紐状のおもちゃが大好きです。一方、遊んでいるうちに紐が切れ、誤って飲み込んでしまう危険も。X(ツイッター)では、そんな猫じゃらしが原因の誤飲トラブルを描いた漫画が1.1万件の“いいね”を集めています。作者の卵山玉子(@tongarirooms)さんに詳しいお話を伺いました。

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おもちゃの猫じゃらしをうっかり片づけ忘れてしまったら…

漫画家の卵山さんは、個性豊かな猫の「トンちゃん」「シノさん」「たねお」と新入り猫の「ビッケ」と「ダテちゃん」の5匹と生活。猫たちとのほのぼのした日常を描いたコミックエッセイ「うちの猫がまた変なことしてる。」(KADOKAWA刊)が7巻まで発売され人気を博しています。また、猫とごはんをテーマにした漫画「ねこの手キッチン」もCREA Webにて連載中です。

今回話題になった作品は、猫じゃらしの紐を飲み込んでしまった愛猫の誤飲トラブルを描いたものです。愛猫が楽しく遊んでくれる一方、紐状のおもちゃには誤飲の危険性があることを知った卵山さん。そのため、猫じゃらしなどの保管にはしっかり注意していたのですが……。

ある日の夜、卵山さんはテーブルの上にうっかり猫じゃらしを置き忘れてしまいます。翌朝、猫じゃらしの紐がなくなっていることに気づき、必死に家中を探しますが見当たりません。紐の誤飲は胃を傷つけるほか、腸閉塞を起こすなど命の危険もあることから一刻を争う事態と考え、かかりつけの動物病院へ駆け込みました。

誤飲の可能性のあるトンちゃんとシノさんを診察してもらいましたが、レントゲンに紐は写りませんでした。獣医師からアドバイスをもらい、不安なまま帰宅して1時間。なんと、愛猫の排泄物からバラバラになった合計40センチの紐が……。卵山さんは、ほっと胸を撫で下ろすのでした。

漫画は1.2万件の“いいね”を集めて話題になりました。「うちも140センチのリボンを誤飲」「買ってきた鶏の丸焼きの紐をゴミ箱に捨てたらゴミ箱を漁られ誤飲」「パーカーから抜いた紐で遊んでて飲み込んじゃって開腹手術にさせてしまいました」など、同じ体験をした人からたくさんの声が寄せられています。

「自戒と『みんなも気をつけてね!』という気持ち」

今回の漫画には「自戒と『みんなも気をつけてね!』という気持ちで描きました」と、注意喚起の思いが込められているそう。作品の中で獣医師が「誤飲はねー、怖いですから」と、駆け込んだ卵山さんの判断を肯定する場面も印象的です。

卵山さんによると、トンちゃんとシノさんが誤飲をした経験は過去に一度もなかったといいます。それだけに、今回の件は本当に心配で、愛猫たちにストレスをかけてしまったことにも心を痛めていました。

「かなりの数の誤飲エピソードが寄せられて、開腹手術になってしまった猫も少なくなかったです。動物病院の方と思われる人からの『誤飲してから診察が遅れるほど、助けられないケースが多かった』という旨のコメントが印象的でした。誤飲の疑いがあったら迷わず動物病院に行きましょう!」

一緒に楽しく遊べるおもちゃが、愛猫にとって危険なものになってしまう場合があります。遊ぶときだけでなく、保管するときも十分に注意したいですね。

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