【プレミアリーグ 第34節 プレビュー】巻き返しを図るアーセナルとリヴァプール 遠藤航は復調なるか

写真:勝ち点2差で2位につけるアーセナルは、暫定首位の座を狙う ©Getty Images

日本時間4月20日から22日にかけて、プレミアリーグ第34節の7試合が行われる。前節、敗北を喫したアーセナルとリヴァプールは、首位争いからの脱落を回避するための重要な試合となる。橋岡大樹を擁するルートン・タウンも含め、下位チームの残留争いも熾烈になってくるだろう。

なお、FAカップ準決勝が4月21日に予定されている影響により、トッテナム vs マンチェスター・シティ、ブライトン vs チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド vs ニューカッスルの3試合は5月中旬に行われる予定となっている。
 

◉注目カード

■ウルブス vs アーセナル
前節アストンヴィラに0-2と敗れ、リーグ戦では第20節以来の黒星を喫したうえに首位から陥落したアーセナルは、ウルブスとのアウェーゲームで巻き返しを図る。第14節で対戦した際はブカヨ・サカとマルティン・ウーデゴールの得点で2-1の勝利を収めたが、前節の試合でその2人がコンディションに不安を抱えることに。ミッドウィークに行われたUEFAチャンピオンズリーグの試合ではともに先発出場しているが、今後のことを考えると大きな負担はかけられない。一方で、今節は現状で首位に立つマンチェスター・シティがFAカップ準決勝を戦うため試合がなく、暫定ではあるが首位の座を奪い返すチャンスとなる。後から試合を行うライバルにプレッシャーをかける意味でも負けられない一戦であり、リーグ戦では途中出場が続いている冨安健洋にも期待したいところだ。

■フラム vs リヴァプール
前節クリスタルパレスに敗れ、リーグ戦のホームゲームで初黒星を喫したリヴァプールはアウェーでフラムとの一戦に挑む。前々節もマンチェスター・ユナイテッドに2-2で引き分けており、リーグ戦では2試合連続で勝利できていない。今節はアウェーゲームとはいえ、3試合連続未勝利は許されないところだ。ただ、ミッドウィークにUEFAヨーロッパリーグの試合があり、そこから中2日での試合とスケジュール的に難しく、しかもフラムとは今シーズン、すでにリーグ戦1試合とリーグカップ戦で2試合を戦っているが、いずれも接戦となっている。今回も難しい試合になる可能性は高いと言える。過密日程ゆえの勤続疲労は気になるところで、特に前節、不本意なパフォーマンスだった遠藤航は復調が求められる。

■ルートン・タウン vs ブレントフォード
橋岡大樹を擁するルートン・タウンは、ホームにブレントフォードを迎えての一戦に挑む。現状の勝ち点は「25」、降格圏の18位に位置しているが、17位ノッティガンム・フォレストとは1ポイント差、16位エヴァートンとは2ポイント差となっており、残留のためには着実に勝ち点を稼いでおきたい。橋岡は最近の試合では3バックの一角で先発する機会が増加。第31節アーセナル戦と前節マンチェスター・シティ戦ではいずれも不運なOGを献上しているが、守備の局面に顔を出していることの裏返しでもある。今シーズンのリーグ戦で相手を完封したのはわずか2試合のみと守備面で苦しんでいるチームを救う活躍ができるか。

■その他の見どころ
前節アーセナルに2-0の勝利を飾ったアストンヴィラはホームでボーンマスと対戦する。プレミアリーグでの通算対戦成績は2勝1分け4敗と実はボーンマスを苦手としており、第14節の対戦も2-2の引き分け。4位のポジションをキープするための大切な時期に差し掛かっているだけに、苦手意識を払拭するような結果を残したい。また、今節は20位シェフィールド・ユナイテッド vs 19位バーンリー、16位エヴァートン vs 17位ノッティンガム・フォレストと、下位チーム同士の直接対決も行われる。残留をかけた彼らの争いにも注目だ。
 

◉プレミアリーグ 第34節 試合日程

4月20日(土)
23:00 ルートン・タウン vs ブレントフォード
23:00 シェフィールド・ユナイテッド vs バーンリー

4月21日(日)
3:30 ウルブス vs アーセナル
21:30 エヴァートン vs ノッティンガム・フォレスト
23:00 クリスタルパレス vs ウェストハム
23:00 アストンヴィラ vs ボーンマス

4月22日(月)
0:30 フラム vs リヴァプール

※トッテナム vs マンチェスター・シティ、ブライトン vs チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド vs ニューカッスルの3試合は5月15日、16日に開催予定
※時刻はすべて日本時間

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